G1 CLIMAX 2016 [DVD]
真夏の祭典といえばプヲタ的※1には「新日」の「G1」こと新日本プロレスのG1 クライマックス /CLIMAXですが、もうひとつの祭典は陸上自衛隊最大規模の実弾演習と言っても過言ではない、富士総合火力演習です。
※1:プロレスファン、プロレスオタク、プロレスマニアのこと
富士総合火力演習は総火演(そうかえん)とも呼ばれ、富士山の麓にある東富士演習場にて例年8月末に開催され、参考までに平成29年(2017年)は8月27日(日)が本番でした。
会場からみた富士山
入場には事前の応募により、当選ハガキや入場券などチケットが必要で、例年6月頃、陸上自衛隊のホームページにて応募期間や応募方法など詳細が公開されます。
※2018年6月8日放送の「沸騰ワード10」(日テレ/日本テレビ)によると、2018年は6月中旬頃からの応募開始との事でした。
万年雪(残雪)と宝永山(中央)と宝永の噴火口(左側の窪み)
なお、このチケットの入手が曲者で、年々人気の増加により、チケットの入手が困難になってきており、参考までに平成28年度の倍率は平均で約28倍※2でした。
※2:出典 陸上自衛隊 富士総合火力演習 よくある質問
航空自衛隊のF2戦闘機
という訳で、入場チケットの入手は非常に困難な訳ですが、幸運にも当選しても実際のところは、これまた過酷でもあります。
遠方の方で幸運にも入場チケットを入手した方は、当選が判明したらすぐにやる事の手順として、以下の事が挙げられます。
高速バスや格安航空会社(LCC)などでの遠方からの「遠征」の場合は、まず有給休暇の申請や、航空券や高速バス、そして最寄の駅であるJR御殿場駅周辺や東富士演習場に近い東名高速道路の裾野インターチェンジ付近のホテル(ホテルからはタクシーで最寄まで移動し歩く)など、なるべく演習会場(畑岡地区)の最寄に「宿営地」となるホテルを確保する事が重要です。
8月の御殿場周辺は富士山の登山客の関係もあり、ホテルや旅館も搔きいれ時ですが、これと重なることや、特にこの総火演のシーズンは宿泊業は特需となり、超満員御礼札止め状態の「空室なし」といっても過言ではありません。
ですので、せかすつもりはありませんが、民泊も含めて早めにホテルなど宿泊先を予約しておく事をオススメします。
ホテルの料金検索は最安値料金や距離など簡単に比較が出来る→TripAdvisor (トリップアドバイザー) がオススメです。
F2戦闘機による対地爆撃(実際は地上の爆薬を爆破)
さて、当日、現地に向かう際にどのような点か過酷かといいますと、会場である東富士演習場の畑岡地区は御殿場線のJR御殿場駅からもJR富士岡駅からも遠いです。
歩いて歩けない事もないですが、それは「行軍」になりかねないので、現実的には富士急行のシャトルバス(有料)かタクシーでの移動が一般的となります。
野戦特科のお家芸?榴弾砲の射撃による「富士山」
駅から会場の畑岡地区まで遠いので、開催地の近くの恩恵を受けられるのは当日の朝に自宅から移動しても間に合うであろう西は静岡、富士、沼津、裾野、東は小田原、国府津あたりまでではと思います。
軽装甲機動車より発射された01式軽対戦車誘導弾
よって自宅の場所によっては移動時間の都合上、当選の知らせと同時に、すぐにJR御殿場駅周辺のホテルなど宿泊先を予約するという事がおわかりいただけたかと思います。
※御殿場線は基本的に1時間に2本程度しかダイヤがありません、、、涙
対戦車ヘリ AH-1コブラによるTOW対戦車ミサイルの発射
なにせ当日の入場者数は約2万9,000人規模。※3
JR御殿場駅から畑岡地区までのシャトルバスに乗るにも、会場内でトイレや各種売店(食料、飲み物、グッズ等お土産)、そして演習終了後に再度シャトルバスに乗ってJR御殿場駅まで戻るにしても兎に角、人、人、人で待ちます。
炎天下の中、バスやタクシーを長時間待つというのはかなり過酷です。
事前にオニギリやポカリスウェットなどの飲料水や食塩、カロリーメイトなどの買出しの他、帽子やタオル、扇子や団扇など暑さ対策に加え、入場の持込規定に差し支えが無ければ、小型のリュックサック(バックパック)は両手がハンズフリーになるメリットがある一方で、背中がムレて不快になりやすいというデメリットもあります。
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よってチュックサックの背中にエアベンチレーションの為に大きな凹凸やメッシュ状の大きな網があるとムレが逃げやすく比較的快適で疲れにくく、私はゴアテックスのジャケットと同様に自衛隊のイベントや国内旅行、海外旅行(バックパッカー)の際にも愛用しています。
登山用のメーカー(ブランド)品は、それなりに値が張りますが、ベンチレーションなど機能的だったり、耐久性に優れているので、結果的に長く使える頼れる相棒的な存在だったりもします。
ザック バックパック 登山 登山用 ドイター DEUTER フューチュラ 28 D34214 (tp10)
防水や盗難が気になる方はレインカバーをかけるという方法もあります。
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ガンタンクこと87式自走高射機関砲による35mm対空機関砲の射撃
シャトルバスの待ち時間にせよ、会場内での演習開始までの待ち時間にせよ、晴れても雨でも過酷以外の何物でもないです。(人生は時に厳しい事にも直面しますw)
90式戦車による戦車砲の射撃(砲弾が写っています)。射撃時は轟音と衝撃波で体が浮きそうな感じにも
ハリウッドザコシショウのモノマネみたいに誇張しすぎwで、ちょっと大げさかもしれませんが、富士総合火力演習を見学した事がある方なら、確かにそれ、「総火演あるある」だわと感じて頂けると思います。
[DVD] ハリウッドザコシショウのものまね100連発ライブ!
極端な話、晴れれば屋根などそんな物は救護所と売店くらいにしかないので、太陽から強い日差しがガンガンと照り付けます。
第一空挺団による自由降下
雨が降れば降ったでカメラや双眼鏡などが濡れてしまいますし、風が吹けば溶岩石が砕けて細かくなった砂利が舞ったりという事も。
そのような事もあり、私は防水、防塵、耐衝撃に優れたデジカメを使っています。(バッテリーは数年でダメになるので汎用バッテリーや予備バッテリーを持ち歩きますが、デジカメ本体は8年くらい使い込んでも未だに壊れていないので丈夫すぎて故障を理由に買い替え出来ずに困っています)
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ブラックホークことUH-60JAから降下するレンジャー隊員
会場では人でも多くの方が見学出来るように詰めて座る事もあり、後ろの人が会場前方を見え難くなる事から、晴れの真夏の炎天下でも日傘も使いずらいですし、雨天の際もまわりの方の事を考えると折りたたみの傘は使え無いと思ったほうが現実的です。
※3:出典 ウィキペディア 富士総合火力演習
御殿場、特に会場周辺は標高が高いので、場合によっては肌寒い中で演習開始まで待たなければなりません。
よって雨具やちょっとした防寒具としても活用出来る防水のパーカーやレインコートの上下があると便利です。
ゴアテックスは少々値段は張りますが、完全とまではいかなくても透湿防水加工なので不快なムレが比較的外に逃げやすいですし、エアベンチレーションが胸や背中にあるタイプですと、ムレが逃げやすく過酷な状況下でも体力の消耗が変わってきます。
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発煙弾による煙幕
では、入場チケットが外れてしまった人は辛酸を舐める以外に、何か方法は無いのかといいますと、実は例年、当日に陸上自衛隊がネットでのストリーミング放送を提供しています。
92式地雷原処理車より発射される92式地雷原処理用ロケット弾
参考として平成29年(2017年)は当日の8月27日(日)の午前10:00から12:00まで映像配信がされました。
→陸上自衛隊:富士総合火力演習 映像配信
つまり、チケットが外れてしまった方や、行ってみたいけど、どんな感じなのか来年に先駆けてちょっと参考に見ておきたいという方にもストリーミングでの視聴はオススメです。
もちろん、戦車のエンジン音や特に戦車砲の射撃時の爆音浴とも言うべき爆音やその体にズシっと来るような衝撃波、榴弾砲や迫撃砲などの砲弾が数キロ先で着弾した際に遅れて後から会場に届く衝撃波、ヘリコプターの機動力などなど会場ならではの醍醐味や迫力、楽しみ方があるのも事実です。
戦車の射撃と発射炎
迫力はどうしても劣るものの、一方で自宅で見ることにより、生中継された映像を扇風機やクーラーで冷え、快適なお茶の間からキンキンに冷えたコーラを飲んだり、アイスを食べながら満喫する事も出来ます。
なにより、炎天下や雨が降っている中で行列をずっと待たなくても良いので、チケットが入手出来なかったからといって、そうそんなに悲観的にならず、妥協点を見つけたり、前向きに考えてみると、富士総合火力演習に限らず、人生がちょっとハッピーになるかもしれません。
※画像は以前の開催時のものなので、今年も同様の内容が見れるとも限りませんので、あくまでイメージとして感じていただけたらと思います。
自衛隊グッズ 平成28年度富士総合火力演習
話の種に。
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