今回は日本国内で外国の紙幣(お札)や硬貨(コイン)を再び両替したい場合について述べたいと思います。
比較的頻繁に海外旅行や海外出張で海外に行く機会があるという方はあまり気にすることもないかもしれませんが、それほど頻度は多くなく、休みや予算の関係で次はいつ行けるかわからないという方も多いかと思います。
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海外の現地通貨をあまり残らないようにするには、現地にてクレジットカードやデビットカードを活用する方法があります。
→関連記事:海外旅行で現地通貨の紙幣やコインなど外貨を極力余らせないようにする方法
クレジットカードやデビットカードにて現地のATMから現地通貨としてお金を引き出す事が出来ますが、一方で結果として多く引き出してしまい、使い切れずに余ってしまった場合には、現地のATMへと入金をする事により、外貨である外国紙幣へコイン(硬貨)を円貨に戻す(再両替)という事は日本の銀行口座やクレジットカード口座を利用している方は出来ない事に注意が必要です。
つまり海外でのATMの利用は基本的に現地通貨の引き出し(出金)のみとなり、現地ATMへの入金は出来ないという事です。
さて、極力現地通貨を余らせないようにしていても、場合によっては現地通貨が残ってしまったり、あるいは海外の空港や、日本の国際空港にて再両替をし忘れてしまったり、時間の都合で出来なかったという事もあるかと思います。
→関連記事:海外旅行で余った小額の現地通貨は米ドルへ再両替をした方が良い理由
関連記事の通り、現地通貨を米ドルに変えてしまえば後が非常に楽ではありますが、それでも場合によっては現地通貨のコインが余ってしまうという事もあるでしょう。
今回はコイン(硬貨)の交換方法を含めた日本国内における4つの再両替の方法について紹介をしていきたいと思います。
特にコインの再両替をしたくても方法が見当たらずに長い間タンスの肥やしとなっていた方に朗報です。
1、金融機関での再両替
日本の国際空港ではなく、既に自身の住んでいる街や職場まで戻ってきているとすると、両替出来るところとなれば銀行をはじめとする金融機関が中心となります。
もちろんトラベレックスなど両替屋にて外貨を日本円に再両替する方法もありますが、どうしても私ストーンヘッドのように地方に住んでいると店舗が無いなど制約もあります。
その点、ゆうちょ銀行をはじめとする銀行の比較的大きな支店やゆうびん局の地域の本局では、大抵外貨の再両替が出来るので地域の身近なところで再両替出来るチャンスがあります。
ここではゆうちょ銀行を例にあげますと、取り扱い通貨は以下の通りです。
・米ドル
・ユーロ
・韓国ウォン
・英国ポンド
・オーストラリアドル
・カナダドル
・中国元
・スイスフラン
※紙幣(お札)のみ
※トラベラーズチェックの取り扱いは終了
出典:http://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/gaika/kj_sk_gik_index.html
つまり、手元にある再両替をしたい通貨が上記であれば紙幣に限り日本円に再両替をする事が可能です。
2、ドンキで使う
上述の金融機関では窓口の営業時間という都合上、どうしても再両替が可能な時間や土日、祝日など曜日の制約もあるのが現実です。
実は夜遅くまで土日祝日関係なしに営業をしている総合ディスカウントストアのドンキことドン・キホーテでは、紙幣のみではありますが、以下の通貨にて買い物をする事が出来、お釣りは日本円にて支払われます。
なんといってもドンキでの外貨払いのメリットは時間や曜日の制約が無く、普段の買い物のついでにタンスに眠っている外貨を使う事が出来るという事です。
また、取り扱い通貨からも伺えるように、外国人旅行客による免税品などインバウンド需要を見込んだサービスの展開であるともいえます。
もちろん外国人旅行者以外に日本人も外貨払いが出来るという訳です。
ゆうちょ銀行や郵便局の本局における外貨の両替対象と同じ通貨に下線を引きましたが、ゆうちょ銀行では取り扱っていないタイバーツや香港ドル、台湾ドルがドンキでは外貨払いとして使えるというメリットもあります。
なお、店舗により外貨払い実施の有無があるので支払い前に確認をした方が無難です。(例えば沼津店では外貨によるレジ精算サービスはあるものの、MEGAドン・キホーテ伊東店ではサービスの対象外など)
対象通貨
・米ドル
・人民元(中国元)
・ユーロ
・韓国ウォン
・タイバーツ
・香港ドル
・台湾ドル
出典:http://www.donki.com/foreign_currency/
☆コイン(硬貨)を含む外貨を交換する
さて、ここからがいよいよ今回の記事の本丸となってきます。
場所や対象通貨など条件はありますが、以下のサービスを利用すると、日本国内にて外貨(紙幣と硬貨)と日本円を電子マネー等へ交換する事が出来ます。
日本円の紙幣や硬貨も対象となっているので、海外へ行く場合は日本の国内空港にて電子マネー等へ交換する事により、重い小銭を軽く出来るメリットもあります。
なお、電子マネーやポイントには有効期限がある場合もあり、注意も必要です。
3、トラベラーズボックスを利用する
オレンジ色の端末であるトラベラーズボックス(TravelersBox)では外貨(紙幣と硬貨)を以下の電子マネー等への交換が出来ます。
※2019年3月9日現在、TravelersBoxの日本語版ホームページ、英語版ホームページは事実上閲覧できない状態となっており、そして公式Twitter(英語)は2017年1月28日以降は更新されておらず、今後の動向が気になるところでもあります。
☆対象通貨
日本円
人民元
米ドル
ユーロ
☆交換先
・Skype Credit
・VISA PREPAID
・MasterCard Prepaid
・amazon.cn*中国でのみ利用可能
・iTunes
☆設置場所
・成田空港 第1ターミナル1F 到着ロビー(一般エリア)
・羽田空港 国際線ターミナル3F 出発ロビー(出国エリア)
出典:http://www.tbxj.jp/pc/partners.php
なお、これらの交換先の電子マネーを利用するには基本的にアカウントの登録が必要となり、また現状では設置場所も非常に限られている事から、上述のサービスのユーザーでないと利便性は厳しいものも感じます。
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4、ポケットチェンジを利用する
今回の記事の大本命ともいえるのが、このミドリ色のボックス状の端末であるポケットチェンジ(PocketChange)です。
ポケットチェンジでは外貨(紙幣と硬貨)を以下の電子マネーやギフトコード、ポイント等への交換が出来ます。
ポケットチェンジはサービスの開始からそれほど年数は経っていないものの、設置場所や交換先サービスが増えおり、まさに外貨再両替界の風雲児といっても過言ではないでしょう。
上記のことから海外旅行や海外出張などで余ってしまった外国の紙幣や特にコイン(硬貨)をより我々の身近な場所で交換サービスへの交換という形で実質的に再両替の機会が増えており、今後の展開にも注目していきたいところです。
2018年の4月下旬には成田空港にも設置が完了し、日本国内のメジャーな空港の全てに「ポケットチェンジ」端末が設置されている状況となりました。
加えて、同じ時期に紙幣のみという条件はありますが、アジア地域の5通貨が対象通貨として新たに加わり、更に利便性が増しました。
☆対象通貨(お札とコインが対象)
日本円(JPY)
人民元(CNY)
対象お札は1元札、5元札、10元札、20元札、50元札、100元札
米ドル(USD)
ユーロ(EUR)
韓国ウォン(KRW)
対象お札は1000ウォン札、5000ウォン札、10000ウォン札、50000ウォン札
上記5つの通貨に加えて、2018年4月下旬より以下の通貨が対象通貨となり、更に利便性が増えました。
※お札のみが対象
香港ドル(HKD)←NEW
対象お札は10香港ドル札、20香港ドル札、50香港ドル札、100香港ドル札、500香港ドル札、1000香港ドル札
タイバーツ(THB)←NEW
対象お札は20タイバーツ札、50タイバーツ札、100タイバーツ札、500タイバーツ札、1000タイバーツ札
台湾ドル(台湾元/TWD)←NEW
対象お札は100台湾ドル札、500台湾ドル札、1000台湾ドル札
シンガポールドル(SGD)←NEW
対象お札は2シンガポールドル札、5シンガポールドル札、10シンガポールドル札、50シンガポールドル札、100シンガポールドル札
ベトナムドン(VND)←NEW
対象お札は10000ベトナムドン札、20000ベトナムドン札、50000ベトナムドン札、100000ベトナムドン札、200000ベトナムドン札、500000ベトナムドン札
☆対応言語
日本語
英語
中国語(繁体字)
中国語(簡体字)
韓国語
☆交換先サービス
・交通系電子マネー
Kitaca
Suica
PASMO
toICa
manaca
ICOCA
SUGOCA
nimoca
はやかけん(HAYAKAKEN)
・楽天Edy
・楽天スーパーポイント※1
・amazon.co.jpギフト券
・
・App Store & iTunes ギフトカード
・Viber
・unicef
・WAON(イオン系列のマックスバリュやコンビニのミニストップ等で利用可能)
・nanaco(イトーヨーカドー系列、セブンイレブン等で利用可能)
・WeChat(微信)
・Ctrip
・Uber
・Culture Land←NEW
・Ticket Monster←NEW
・Ybex←NEW
など
※1:台湾楽天市場でのみ利用可能
※iOSユーザの方はトラベルボックスの端末設置場所に近づくと、クーポン付きのプッシュ通知を受け取る事も出来ます。
※LINEギフトコードへの交換は、LINE株式会社のギフトコードの新規発行の終了に伴い、交換サービスが終了となりました。
※WeChat(微信)への交換サービスが開始となりました。
☆設置場所
ー空港
・成田空港 第1ターミナル 中央ビル本館1F(国際線到着口を出た中央口サービスカウンターの裏手、24時間)NEW←2018年4月下旬設置
・成田空港 第2ターミナル 3F出国フロア(出国審査の手続きを終えて免税店街であるナリタ5番街付近にあるタリーズコーヒーとトイレの前の61番ゲート付近、24時間)←2018年4月下旬設置
・羽田空港 国際線ターミナル 2F到着ロビー(24時間)
・羽田空港 国際線ターミナル 京急羽田駅 改札付近(05:00~24:00) ←2018年1月18日設置
・関西国際空港 国際線出発ゲートエリア 北ウイング(24時間)
・関西国際空港 国際線出発ゲートエリア 南ウイング(24時間)
・関西国際空港 国際線到着フロア 北/南到着口(24時間)
・中部国際空港 旅客ターミナルビル アクセスプラザ2F(24時間)
・新千歳空港 国際線 到着ロビー2F(24時間)
・福岡空港 国際線ターミナル到着ロビー1F(24時間)
ー北海道
・ドン・キホーテ狸小路店(札幌市内ススキノ近く、24時間)
ー東北
・仙台国際空港 みちのく観光案内(仙台国際旅客ターミナル1F JTB仙台国際空港店、09:00~21:00)
ー関東
・歌舞伎城 1F(11:00~20:00)
・TRAVEL HUB MIX(10:00~18:00、日曜定休)
・渋谷ちかみちWANDER COMPASS内(10:00~20:00)
・H.I.S 新宿本社営業所1F(JR新宿駅ミライナタワー改札を出てすぐ、10:00~19:30、土日祝は11:00~19:30、定休日なし)
・川崎DICE 1階 TSUTAYA川崎駅前店の店内(10:00~02:00)
・MEGAドン・キホーテ渋谷本店1F(24時間)
・BOOKOFF池袋サンシャイン60通り店(10:00~23:00)
・re:Dine GINZA(08:00~23:00)
・東急トラベルサロンレミィ五反田店(11:00~20:00)
・東急トラベルサロンたまプラーザテラス店(10:00~20:00)
・アソビル1F(横浜駅東口ポストストリート、ダイゴミバーガー内)←NEW 2019年3月15日
ー近畿
・ドン・キホーテ 道頓堀御堂筋店1F(24時間)
・ドン・キホーテ 梅田本店1F(24時間)
・大阪ジョイテルホテル
・関空ジョイテルホテル
・ホテルエキチカ長堀橋(旧ホテルロア)
・関西ツーリストインフォメーションセンター大丸 心斎橋店(南館2F、10:30~21:00)
・日本旅行 TiS大阪支店(JR大阪駅中央口改札前、08:00~20:00)
・日本旅行 TiS京都支店(JR京都駅中央口改札前、11:00~19:00)
・日本旅行 TiS三ノ宮支店(JR三ノ宮駅東口改札前、10:30~19:30、土10:30~19:00、日と祝10:30~18:30)
ー中国
・H.I.S岡山駅前営業所(11:00~19:00)
ー九州
・ハウステンボス「変なホテル ハウステンボス」(24時間)←2018年2月1日設置
出典:https://www.pocket-change.jp/ja/
※上述のトラベラーズボックスの対象通貨と同じ通貨に下線を引きました。
※トラベラーズボックスとは違い、ポケットチェンジでは韓国ウォンも対象通貨となっています。
私の記憶が正しければ2017年3月下旬の時点では羽田空港の国際線ターミナルのみの設置でしたが、2019年3月上旬現在では、この2年あまりで設置場所が実に増え、現状ではまだ大都市に限られますが空港以外の場所でも外貨を電子マネーなどに交換する利便性が増しました。
ポケットチェンジの交換サービスにより、楽天EdyやWAONへの交換も可能であり、我々の生活により密着した実用的なサービスともいえます。
今後は、もし地方のイオンモールなどに設置されると、より利便性が増し、タンスの肥やしと化していた眠っているだけの外貨(紙幣と硬貨)がポケットチェンジのサービスを活用して目覚める時がくるかもしれません。
まったくの個人的な要望ですが、最近、静岡県の熱海を訪れる観光客の方が多く、全国放送のテレビでも頻繁に熱海の温泉街が採り上げられています。熱海駅は熱海や伊東など西伊豆だけではなく、そこから先の下田や河津など南伊豆のアクセス元ともなっている点からも、熱海駅の駅ビルにポケットチェンジが設置されると、地方においてもより利便性が増すのではと思います。
また、富士山静岡空港はローカルの小さな空港でありながら、意外と台湾や韓国、特に中国各地への路線が充実しているという特徴もあり、静岡県内観光地の富士山や箱根、熱海などへと訪れる中華系の方も多いと感じる事からも、静岡空港にもポケットチェンジが設置されると日本の方も、海外からの方もより便利となるのではないでしょうか。
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