今回も前座なしで、いきなりステーキならぬ、いきなり本題に入ります。
はい、という訳で今回は長期積立投資のデメリットについてです。
→ツイッターの方で、「大事な事を忘れていた」と呟きましたが、貯株による長期積立投資、すなわち東証に上場している高配当ETFを用いた複利運用の分配金再投資(配当金再投資)なのですが、デメリットとも言うべき大切な事があります。
既にスイングトレードや配当金再投資のメリットやデメリットはこちらにて取り上げていますが、今回はそれとは一味違った基本中の基本についてです。
→関連記事:2017年9月現在の投資スタイル
当たり前すぎてちょっと忘れていましたが、時に基本に戻ってみることも大事です。
それは1557 SPDR SP500 ETF(米国SPYの円建て)などスイングトレードは数週間から1ヶ月程度のスパンでの売買が前提なので、比較的短いスパンで売却をする事により株という時価評価額の金融資産から現金にする事が出来ます。
ところが、貯株による長期積立投資(配当金再投資)の場合は、基本的にバイアンドホールドなので買ったら売りません。
複利運用をするにあたり、配当金(分配金)と月あたりの積み立て金額を積み立てていく(買い増し)というスタイルになります。
つまり、人生に何か想定外のイベントである?例えば急に
・車を買う、必要になった
・家を買う
・海外への転勤
・海外への留学やワーキングホリデー
・彼女、彼氏が外国人で海外で生活する事になった
などのライフイベントが発生した際に、いくら流動性は一般的に高い株あるいはETFとはいえ、ある程度の金融資産となってくると、その時点での時価評価額にもよりますが、いきなりすぐに売却による現金化は、現実的にはちょっと厳しいものがあるのではという事です。
例えば急に海外への転勤が決まり、住民票を抜く場合、規約と税金の納税の関係で一般的に日本国内の証券会社の口座を閉める事になり、ポジションを売却(手仕舞い)という事になると思います。
その際に、その時点での時価評価額がマイナスであった場合、配当金(分配金)により損益の相殺が出来れば良いのですが、それでもマイナスとなる場合は、気持ち的にはやはり売却はしたくないというのが本音でしょう。
これが長期積立投資(配当金再投資)においてポジションが大きくなっていった際のデメリットとストーンヘッドは考えます。
もっとも先のことは株価や為替と同様に、誰しも予測不能だったりもするので、あまり気にしすぎというのは精神衛生上良い事ではありませんが、こういうデメリットもあるよという事は頭の片隅においといても損はないでしょう。
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