今日は営業をリストラされたとあるオヤジさんの人生について述べたいと思います。
ストーンヘッドがまだ学生の頃、学校の帰りに学校の近くのとある小さなラーメン屋さんに足を運んでいました。
そのラーメン屋さんはチェーン店が全盛ともいえる状況下において、小さいながらも個人でラーメン屋を経営していて、頑固なラーメン屋のオヤジというよりは気さくなオッサン(相性を込めて)といった感じの方でした。
当時、何回か足を運んでいたうちに、カウンター越しにオヤジさんと話をする事もあったのですが、話をしているうちに、オヤジさんがボソボソっとストーンヘッドに言ったのです。
それは学生とは違って世の中は厳しいという事でした。
オヤジさんは学生の頃、サッカーが好きで部活も頑張っていたのだそうです。そして何より自分はサッカーが好きだと。
卒業してからオヤジさんは営業マンとしてサラリーマンをしていたそうですが、世の中結果が全てです。特に営業職となれば営業成績が物を言う世界です。
ぜんぜん成績を上げることが出来なかったオヤジさんは、「ボーナスなんて貰ったことも無いよ」と半ば自虐的に言っていましたが、成績の出せないオヤジさんは会社に精神的にもいられなくなり、結局会社をリストラされたそうです。
ストーンヘッドも営業をしていた事があるので、成績やこの会社に居にくい気持ちが良くわかります。
その時、オヤジさんは「俺は営業には向いていない、それどころか何をやってもダメな人間なんだ」
と精神的にも奈落の底のような状況だったそうです。
ところが、もともとラーメンが好きだったそうで、それに気付き一念発起してラーメン屋を始め、そして今日に至るという事でした。
もちろん、口に出さないまでもラーメン屋を始めるにはどこかで修行をしたり、自分自身でもマーケティングや味の研究をしたりといった血のにじむような努力があったと思います。誰しも脱サラして飲食店を始めれば儲かるという程、世の中は甘くは無いでしょうし。
先日、久しぶりに近くをたまたま所用で通った事もあり、せっかくなので寄ってみる事にしました。
もうしばらくご無沙汰しているというのに、「もしかしたら鈴木くんかい?」とオヤジさんはストーンヘッドの事を覚えていてくれました。ありがたいですね。
先ほどのオヤジさんの卒業してからのエピソードではないですが、時代は流れ、今度はストーンヘッドが学校を卒業してからの紆余曲折、あるいは波乱万丈ともいえる人生について話をしました。
するとおやじさんは、
「結局のところ、人生なんて先の事はわからないもんさ、この年齢になってわかったけど、何が自分に向いている適職なのか、実は学歴なんかよりも実際のところやってみないとわからないという事は世の中いろいろあるし、自分もラーメン屋をやるまではサラリーマンには向いていないとも思っていたし、今はこうやって食べていけているけど、食べに来てくれているお客さんあっての事だし、感謝感謝の日々だよ。」と、半分悟りの境地で話をしてくれました。
場所も建物も変わったようで変だなと思っていたのですが、当時は数階建てのアパートの1階にテナントとして入居していたのですが、今はそこからちょっと離れたところにラーメン屋を建てて営業しているとの事でした。
このオヤジさんは営業マンやサラリーマンとしてはいまひとつ結果は出せなくても、結果的にラーメン屋として結果を出すことが出来ているとも言えます。
このオヤジさんのエピソードやストーンヘッド自身の解雇(クビ)された経験を踏まえても、結局のところ世の中やってみないと向いているか向いていないかなんてわからないという事もあるという事、そして人様からお金を頂くというのはそう簡単ではないという事を改めて実感しました。
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