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2017-06-08

【EDM】流行のEDMがクラブカルチャーの全て?むしろEBMの面白みに気づかないのはもったいない【EBM】

こんにちは、海外ディスコ研究家のストーンヘッド鈴木です。

いよいよ梅雨に入りジメジメしています。
こんな不快なジメジメ感をおさらばさせてくれるどころか、もっとHOTにしてくれるといっても過言ではないのが今回みなさんにお伝えしたいEBM。





Nuke Club(旧Der Klub K17)@ドイツ・ベルリン
引用:https://www.facebook.com/Nuke.Club.Berlin/


EDM?EBM?実に紛らわしいですよね。
あくまでストーンヘッドの個人的な意見なんですけれども、実はこれ、ドイツ・ベルリンではEBMの方が一般的という解釈です。




EBMパーティーのDJブース@ベルリン、Nuke Club
(北朝鮮の金正恩もビックリするぐらい刈り上げが多いです)

引用:https://www.facebook.com/Nuke.Club.Berlin/


もちろんEDMもあるのですが、それはアメリカのラスベガスやロサンゼルスと同様な感じで行われています。

EDMに関しては言葉を選ばずして言うならば、野外などでの非常に大きな「商業的」なイベント、パーティーな感じがします。

もちろん商売としてみたらお客さんありきなので、人気や需要というのも大事ではあるのですが、スジが無いというか、どこかカジュアルな感じで表面的に感じてしまうのです。




流行っているからパーティーに行ってみるみたいな。つまり客観的に見たら流行に「踊らされて」いるのではないかと。
EDMも面白いとは思うけど、もっと面白いEBMという「宗派」もあるよという事を声を大にして言いたいです。ここに気づかないのは正直もったいないです。

もちろんEDMに行く方はそういう「イチゲンさん」が全てという訳でもなくて、中にはYoutubeなどで曲や踊りの「予習」、「復習」をしているクラバーさん(クラブファン)もいるとは思います。

ではここでそもそも両者の違いって何かといいますと、EDMはエレクトロニック・ダンス・ミュージック/Electronic Dance Musicの略で、一般的には

・ハウス
・トランス
・テクノ

などといったところです。

フランスのダフトパンク/Daft Punkの印象や影響が強いかもしれません。(個人的にはあのコスチュームはギャバンをはじめとする宇宙刑事シリーズやスピルバンを思い出します)



★CD/テレビオリジナルBGMコレクション 宇宙刑事ギャバン/BGV/COCC-72045


個人的にはダフトパンクも好きですし、特に映画トロン:レガシー/Tron Legacyのテーマ曲はトロンの世界にマッチしていて好きでもありまし、EDMやハウス、トランスなどを否定しているという訳でもありません。








ストーンヘッドがいいたいのは、流行っているからというだけではなく、むしろそれをきっかけに音楽やクラブカルチャー、クラビングの面白さに気づいて欲しいということです。
音楽といっても実に様々なジャンルがあります。

ではもう一方のEBMは何かといいますと
EBMはElectronic Body Musicの略で、一般的には

・Electro/エレクトロ
・Industrial/インダストリアル

などで、80年代にヨーロッパはベルギーのFront242が基礎を作ったともいえます。

具体的にはベルリンのディスコ/クラブのEBMとしてよくまわる曲は
・Combichrist - Get Your Body Beat
・Covenant - Der Leiermann
・Covenant- Call the ships to port
Project Pitchfork - Rain(ゴシックロック系)
・Eisenfunk - Pong(サイバーゴス系)
・[X]-Rx - Stage 2 (サイバーゴス系)
・Suicide Commando - God is in the rain
・Suicide Commando - Hellraiser (Agonoize remix)
・Suicide Commando - See You In Hell
・Apoptygma Berzerk Eclipse
・Feindflug - Ersatzteil
・Agonoize - Bis das Blut gefriert
・Blutengel- Reich mir die Hand
・Blutengel - Engelsblut
・VNV Nation - Project Pitchfork Existence Remix
・Grendel : Timewave Zero (Official Music Video)
・Hocico - Spirals of time

などなど、、、まだまだ沢山ありますが、パーティーや客層によって選曲が異なったりもします。

いずれも原曲のままではなくてエレクトロやインダストリアルな感じにRemixされたものが大抵まわされます。
(厳密にインダストリアル、エレクトロなどジャンルを区分けするのは難しい点もあります。)




サイバーゴス系@Nuke Club
引用:https://www.facebook.com/Nuke.Club.Berlin/


また、服装としても区別が出来ると考えます。
EBMではパーティーにもよりますが、独特なコスチュームで遠くからでもすぐにわかるサイバーゴス系の踊り子さん達もきます。

なお、黒っぽい服ならば80'sでもゴシック/ゴス系でもEBMでも大抵当たり障りがなくマルチに着こなせます。

ですから、EDMがTシャツなど比較的カジュアル、気軽な感じなのに対してEBMは真逆でどちらかというとドレスコードにも重点を置かれた本当に音楽が好きでスジ(流行だからではなく信念)のある人たちの為のパーティーともいえるでしょう。
それゆえ、ドリンクをガンガン飲みながらDJを交えたクラバーさん同士での交流や、ハコでバンバンとリクエストを入れてドンドン盛り上がっていきます。

ジャンルとしてEDM、EBMを分けると大まかに上記のように区分けが出来、どちらももちろんクラブや会場内でのダンスが含まれます。




ここで特筆すべき点はEBMのBodyという単語です。
ここが今回の記事で一番大切なところです。
EDMはElectronicなDance Musicなのに対して、EBMではElectronicなBODY Musicです。

もっともある意味ではEDMでもBodyな感じもあるとは思うのですが、ドイツ・ベルリンのディスコ/クラブでのEBMはハレ(英語でいうところのホール)と呼ばれる広間でほぼ暗闇の中、レーザー光線やスモークにより幻想的な中で行われます。

まさに電子的なビートを放つ音楽が体にボンボンぶつかる、響く、叩かれるような感じで、もはやBodyというよりも個人的には「Brain」、すなわち脳を刺激する、脳で感じるようなパーティーといっても過言ではありません。

こんなに楽しいクラブイベント、パーティーに気づいていない方はもったいないというのがストーンヘッドの正直なところで、もっと多くの方達にヨーロッパ/EUのEBMの面白さを「ブレイン」で感じて欲しいと思います。


なお、東京都内で本場EUのクラブカルチャーを日本へ「直輸入」しているクラブ・パーティーもありますので、まずはジャンルの曲をYoutubeで聞いてみて、自分と波長がシンクロする場合は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
(ジャンルはパーティーによっても異なる場合があるのでご注意を。)

関連記事:【オラの村には】ベルリン仕込みのクラバーであるストーンヘッドが注目するクラブイベントが都内で6月11日(日)にあるよ【ディスコがねぇ!】
http://stoneheadsuzuki.blogspot.jp/2017/06/blog-post_97.html