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2017-12-31

【80's】平野ノラと登美丘高校ダンス部の活躍の裏で見過ごしがちな事【カヴァー曲】

こんにちは、ストーンヘッド鈴木です。

今回は、最近何かとちまたで話題の平野ノラと登美丘高等学校ダンス部の活躍の裏で見過ごしがちな事について述べたいと思います。


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OK!バブリー!!ことバブル芸人の平野ノラが火付け役となり、登美丘高校ダンス部による「バブリーダンス」へと発展していきました。



その流れが80年代のアイドルである荻野目ちゃんこと荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」、そして荻野目洋子のリバイバルへとつながったのはご存知のとおりです。


ゴールデン☆ベスト 荻野目洋子 [ 荻野目洋子 ]


荻野目洋子の再ブレイクが目立つ一方で、見過ごしがちではありますが、実は荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」はイギリスの歌手のAngie Gold(アンジー・ゴールド)の「Eat You Up」のカヴァー曲(カバー曲)です。


Eat You Up


良いか悪いかは別として、人は時に表面上の流行やムーブメントだけに踊らされてしまう事もありますが、これを機会に是非気付いていただけたらと思うのは、やはり本家本元でオリジナルであるアンジー・ゴールドの「Eat You Up」の存在です。

今日の「バブリーダンス」があるのも、元をたどれば荻野目ちゃんや、本家のアンジーの活躍があったからこそといっても過言ではありません。



ちょっとお固くなりますが、視野の広がる話として原曲の「Eat You Up」80年代にヒットしたハイエナジー(Hi-NRG)系の曲です。


スーパー・ユーロビート・プレゼンツハイエナジー80’S~ゴールデン・ヒッツ・コレクション


音楽という学術的には、ハイエナジーは、のちのユーロビートやテクノへと発展するきっかけとなっており、今日の流行のEDM(Electronic Dance Music)のさきがけといっても過言ではありません。


→関連記事:ドイツ・ベルリンのナイトクラブの大まかなジャンル別の特徴


一方でハイエナジーはイタロディスコと同様に広い意味では80年代の洋楽のヒット曲やダンスミュージック、あるいはディスコミュージック(クラブミュージック)のひとつともいえます。


Italodisco: La Mejor Música Spaghetti de los 80's


日本語的には「80年代洋楽」となりますが、欧米では「80's」として30年近く経った今でも根強い人気があり、不動の地位を築いています。

日本ではディスコというと、まさに80年代のイメージが強く、2017年現在においては既に過去のものとなりつつあります。

しかし、ところ変わってドイツ・ベルリンでは80'sはナイトクラブのジャンルとして現在でも定番中の定番となっており、年齢層も20代前半から場合によっては60代後半までと実に幅広い年齢の方たちに支持されています。


→関連記事:【人間交差点】ドイツ・ベルリンでのクラブとディスコの違い【大人の社交場】


ベルリンではクラブカルチャーが根付いている背景からか、毎週末の金・土の夜から翌朝7時くらいまでナイトクラブという大人の健全な社交場でドリンクを飲みながら踊ったり、健全な出会いや、世間話を楽しんだりしている老若男女が多いともいえます。


@ベルリン

ジャンルとしては80'sに含まれる音楽の幅はロックからパンク、シンセサイザーポップ、ゴシック、ニューウェイブなどなど実に幅広いこともあってか、「80'sのクラブパーティーに行けば間違いは無い」とも言われるくらいメジャーなジャンルでもあります。

さて、「ダンシング・ヒーロー」は実は以下の歌手やグループによってカヴァーされています。

☆MAX
アルバム:BE MAX
2010年9月発売
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※該当曲はユーロビート調に感じます。


☆デーモン小暮閣下
アルバム:GIRLS' ROCK √Hakurai
2008年1月発売
※該当曲はロック調(またはヘビメタ調)に感じます。

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☆中森明菜
アルバム:Cage
2017年11月発売
※該当曲は大人な感じになっています。

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※印の通り、「ダンシング・ヒーロー」はそれぞれのアーティストのカヴァーによって、曲に更に深みや面白みが出ているのが特徴です。ここにどれが正解とか間違えといかそういう事は1mmも無く、どれも素晴らしい作品となっています。

またそれぞれのアルバムには「ダンシング・ヒーロー」以外にも実にさまざまなカヴァー曲が収録されています。

一例としてデーモン小暮閣下の「GIRLS' ROCK √Hakurai」にはデーモン小暮閣下のカヴァー曲のひとつとして
・ヒーロー(Holding Out For A Hero/麻倉未稀)
・雨音はショパンの調べ(I Like Chopin/小林麻美)
などが収録されています。

「ヒーロー」はハスキーな声が特徴のボニー・タイラー(Bonnie Tyler)の「Holding Out For A Hero」が原曲ですし、「雨音はショパンの調べ」はイタロディスコの宣教師あるいはパイオニアともいうべきガゼボ(Gazebo)の「I Like Chopin」がオリジナルです。


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いずれの原曲は80年代の洋楽のヒット曲で、今でも80'sのクラブパーティーでまわるイケてる曲です。



今回の「バブリーダンス」からのオリジナル回帰をきっかけに80年代のカヴァー曲から原曲やジャンルに裾野を広げていくと、新たな音楽やクラブ遊びの面白さに気付くきっかけとなるかもしれません。


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※敬称略