以前の記事にて取り上げましたように、2017年夏から秋にかけて時点の投資方針としては以下のとおり「でした」
<2017年9月頃の投資方針>
・1557 SPDR S&P500 ETFや1546 NYダウ ETFでのスイングトレード(円建てでも基本は右肩上がりですが、うまく行かなければ積立へ切替)
・高分配ETFによる積立と分配金(配当金)再投資
これらを50%ずつくらいの割合で投資していく方針で、特に後者の高配当ETF銘柄の積立を徐々にながらもしていたところでした。
→関連記事:2017年9月現在の投資スタイル
高配当ETF銘柄の中で、特に1361 iシェアーズ 米国ハイイールド債券 ETF-JDRは利回りが高く、2017年12月14日の終値時点での利回りは5.48%です。
仮に1361の各年ごとの平均利回りを5%とすると72の法則より14年ほど保有し続ければ、理屈の上では投資元本を回収する事が出来ます。
また、1361の保有比率を高めつつも、上場廃止による繰り上げ償還や運用会社の破綻などのリスクも考慮した上で、他の高配当ETF銘柄との銘柄全体や各年ごとの総合的な平均利回りを少なめに計算して4%としても仮に600万円の運用ならば年間あたり税引き前で24万円の分配収入が見込めた訳です。
→関連記事:【配当収入】貯株によるETFの長期積立投資におけるリスク分散と注目点【不労所得】
年間で24万円の分配金だけでのアーリーリタイア(早期リタイア)は非常に厳しいですが、これを使わなければ分配金を再投資することにより、複利運用で保有口数(株数)を増やし、将来的に受け取る分配金増やしても良いですし、→分散収入のひとつとする方法もあります。
年間で24万円ですので、月あたり2万円となり、これでは家賃を払うのは余程の激安物件でもない限り厳しいですが、食費や光熱費としては月2万円でも生活スタイルによっては足しになるといえるでしょう。
<甘い生活から失望、絶望へ、、、離婚届を突き出された気分>
そんな矢先、ブラックロックより、私ストーンヘッドの虎の子銘柄でもあった1361を含む複数のETFが上場廃止予定による繰り上げ償還の予定となる事が発表され、その日を境に投資方針を急遽変更せざるを得なくなり、まずは1361を含めた該当銘柄の売却をしました。
→関連記事:【上場廃止の予定】東証上場iシェアーズETFのスクラップアンドビルドとリスク管理【繰り上げ償還】
幸いにも全体的に含み益だったので、確定損失とはなりませんでした。
慌てて狼狽売りをするよりも、ETFが上場投資信託/上場投信であることをきちんと理解していれば、最悪は2018年の1月までの間に指数が上昇してから売却するのもひとつの手かと思います。
今回の件で私が以前より口を酸っぱくまるで原理主義者のように唱えていたリスクの分散を改めて私自身、思い知らされる結果となり、これを機に今後の投資方針を根本から見直すこととしました。
→関連記事:東証上場ETFの上場廃止による繰り上げ償還と新規上場が意味する懸念
その結果、既にボチボチながらも積立を始めていたiシェアーズの今回上場廃止予定とはならなかった1476 J-REIT ETFなど高配当ETFも、そして他の運用会社の高配当ETFである1555 豪州リート ETF等も含み益となったところで売却をしました。
<株主優待銘柄の売却>
4784 GMOアドパートナーズは優待利回りの高さや、株主優待としてGMOクリック証券での売買手数料のキャッシュバック目的で保有をしていました。
→関連記事:証券コード7177 GMOクリックホールディングスの株主優待のキャッシュバック入金と優待利回り
しかし以下のとおり状況が変わってしまったので売却をしました。
・1557はフリーETFとして手数料無料でカブドットコム証券にて売買出来る事。
・日本株の売買手数料が大幅に値下げとなった事。
・上場廃止予定により繰り上げ償還予定となったETF銘柄があり、投資の方針が大きく変わった事。
・国内個別株やETFを売買手数料を払ってまで大量に買う必要性が無くなった事。
・楽天VTIなどノーロード(買い付け、解約手数料が無料)で信託報酬が安い投資信託が出てきた事。
よってGMOアドパートナーズの株主優待は必要では無くなりました。
それまでは永久保存銘柄として塩漬け株ではありましたが、これを機に損をしない程度に株価が上がってきたところで売却をし、資金を回収して楽天VTIなどへの投資へ回しました。
<淋しくなってしまった松井証券の預株料>
ボックス相場や押し目買いを狙って1546 NYダウ ETFや1557 SPDR S&P500 ETFなどへのスイングトレードと、松井証券での預株料の発生(雑収入/雑所得に該当)を調べるため、調査を兼ねて松井証券で保有をしていました。
→関連記事:カブドットコム証券のフリーETFによる売買手数料無料でスイングトレードするのに適した銘柄
ところが、これは私が有利になるようなポジショントークではなく事実なのですが、逆日歩は発生していても1546や1557において以前とは違い、預株料狙いの保有者が増えたのか、預株料の抽選に当選しなかったので預株料がまったく発生しなかった事や、1546も1557も歴史的な最高値を更新している事からも含み益のうちに一度利益を確定させました。
→関連記事:【バービーボーイズ】松井証券の預株あるある早く言いたい【目を閉じておいでよ】
<国内新興株ETFをサテライトに>
実は上述の→「9月現在の投資スタイル」に書き忘れていた事に気付いたのですが、以前より国内新興株のETFである1563マザーズ・コア ETFをサテライトとはいえ、結構仕込んでいました。
2121ミクシィや4565そーせいなど国内新興市場の時に火を噴くような勢いで思わず惚れ惚れする株価の上昇に新興株の魅力を感じました。
10バガー(株価の10倍)は難しくても2~3倍を何回か繰り返す事が出来れば理屈の上では金融資産は着実に増えていく訳です。
よって個別株の上場廃止や大幅下落リスクをETFによりリスク分散しながらも高配当ETFと同じくらいに仕込んでいました。ETFならば年に1度、構成銘柄を入れ替えてくれるのもメリットのひとつです。
そしてもうひとつの国内新興市場であるジャスダックでは1551 ジャスダック・トップ20ETFが上場されており、こちらも過去に3765 ガンホーにより目まぐるしい指数の上昇を起しており、こちらのETFも新規買い入れをしました。
<コアは米国を中心とした先進国株式への集中投資へ>
1546や1557のスイングトレードは今現在でも押し目やボックス相場でのインを狙ってはいますが、楽天投資信託顧問より、楽天VTIこと、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)が投資信託(投信)としては割安な信託報酬で発売となり、こちらの投資信託を買う事により、1557などと同様に実質的に円建てのまま米国への投資が可能となります。
またノーロードなので米国株の直接の売買の様に割高になりがちな手数料を支払う必要もありませんし、円建てのまま売買が出来るので為替差損益(雑所得/雑収入)や譲渡損益など面倒な為替の計算をする必要性もありません。
ところで私には2016年秋からのトランプラリーの際に、押し目買いを狙いすぎて押し目がなく、チャンスを逃してしまい儲け損ねた苦い経験がありました。
投資信託の売買をした事がなかったので、株式投資の瞬時の約定や指値注文による売買の他、金額単位で100円からの購入など投資信託との売買ルールの違いに当初は戸惑いましたが、特徴やルール、双方のメリット、デメリットなどを把握し、10月下旬より小額ながら毎日コツコツと積立をしています。
<超お得な投資信託の買い方>
投資信託は100円以上1円単位での積立&買い入れの他、楽天のポイントでも売買が出来る→楽天証券にて積立をしています。
→関連記事:【楽天カードマン】楽天カード×楽天証券×楽天銀行の利便性が更に向上します【楽天経済圏】
楽天カードマンでお馴染みの→年会費永年無料の楽天カードでは→楽天市場での買い物のポイントの他、街中でのVISAやJCBブランドの付いたクレジットカードのショッピングでも100円につき1ポイント付くので、貯まった楽天のポイントで→楽天証券にてお得に投資信託が買えます。ありがてぇ。
その上、例えば静岡県内のマキヤ(エスポット)系列の業務スーパーではマキヤのポイントカード(200円につき1ポイント)と楽天カードのポイント(100円につき1ポイント)が2重取り出来るので重宝しています。
→関連記事:【業スー】クレジットカードも使える?静岡県内の業務スーパーでのお得な利用方法【エスポット】
<三銃士と四天王>
現在は楽天VTIの他、以下の銘柄も積立を行っています。
・iFree NYダウ・インデックス
・iFree S&P500インデックス
これら3本の投資信託を新日本プロレスの闘魂三銃士にちなみ米国株投信三銃士と勝手に位置づけしました。
そして12月13日からはお試し買い的ではありますが、
・ニッセイ 外国株式インデックスファンド
の積立も開始し、こちらを上記の三銃士と合わせ、全日本プロレスの全日四天王にちなみ、先進国株投信四天王と勝手に位置づけしました。
ニッセイ 外国株式インデックスファンドはMSCI コクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)への連動を対象としており、この指数は日本を除く先進国株への投資となりますが、約65%が米国株で構成されている事から上記3本の投資信託との相関性は高いものの、ドイツや英国株など分散されているので、リターンはややマイルドになると考えられます。
<先進国株式を選んだ理由>
ではなぜ先進国株式を組み込んだのかといいますと、北朝鮮による核弾頭を搭載した長距離弾道ミサイルの開発やISISなどの国際テロリズム、中東情勢、中国など新興国の台頭など先のこと(未来/将来)はわかりません。
今後30年や40年の長期スパンにおいては、基軸通貨も含めてもしかしたらアメリカに変わる覇権国家が現れるかもしれず、その際にこの投資信託という眠れる獅子が目覚め、虎の子となる事も考えられます。
場合によっては「たわらノーロード先進国株式」も保有銘柄に組み入れ、先進国株投信5兄弟とするかもしれません。
<同一対象でも銘柄や運用会社を分散する理由>
もうひとつは運用会社を分散する事による繰り上げ償還や破綻リスクの分散であり、30年スパンにおいてどれか1本繰り上げ償還となったり、運用会社が破綻しても損失は銘柄全体の1/4程度で済み、ダメージは最小に出来るのではないだろうかという事です。
リーマンショックなど暴落時に口数を増やす事は将来的に基準価格や指数が上昇した際に、含み益として金融資産が増えることにつながる買い場といっても過言ではないのですが、資金をぶっこんで口数を積極的に増やしているところで「繰り上げ償還のお知らせ」なんて事になってしまっては、たまったもんじゃねぇという事です。
そこで連動対象はほぼ同じでも上述のように銘柄や運用会社を分散させる事でリスクを分散させるという訳です。
<いつ、いくら積立てているのか>
現状では1営業日あたり三銃士である3銘柄全体に対し5,000円から3万円を目安に変形のドルコスト平均法で積立を行っています。
従来のインカムゲイン重視の高配当ETFによる配当金再投資の銘柄及び年ごとの予想利回りが4%程と個人的に見積もっていたのに対し、こちらの成長性(株価の上昇)であるキャピタルゲインを重視した投資信託4本では銘柄と年ごとの平均として7%は狙えるであろうと考えています。
→関連記事:【王道プロレス】改良版 前編:東証に上場しているETFで自作式の毎月分配型高配当上場投信を検討してみた【全日四天王】
<7%の利回りといえば>
少々こじつけかもしれませんが、仮に7%の予想利回りというとイメージとしてはバブルの頃の郵便貯金の金利とパーセンテージとしては同じであり、7%の予想利回りならば72の法則から理屈の上ではおよそ10年で投資元本が2倍になる計算です。
まだまだ投資可能な余裕資金が少ない現状では金融資産を増やして行く効率性を重要視すると、やはりダウやS&P500など成長性を重視した攻めの銘柄選定が望ましいと考えられ、仮に500万円の投資元本でも7%の利回りならば税引き前で35万円を狙う事が出来ます。
仮に金融資産が4,000万円ほどとなれば、出口戦略も含めて投資信託から日本国内高配当株にリレー投資をして、配当金は総合課税と配当控除による節税の恩恵を受けるのもひとつの手かと思います。
(もちろんリレー投資をせずに、そのまま投資信託を保有して必要な時に必要な金額を金額指定で徐徐に解約していくのも手です)
仮に4,000万円の3%の利回りの場合、税引き前で年間120万円の配当となるので、月当たり8万円ほどのパートタイム収入があればパートタイムで年間96万円となり、120万円+96万円で216万円(月あたり18万円)の収入となります。
<今後の課題>
現状では個別銘柄の選別能力が無きに等しいので、ETFや投資信託におんぶにだっこですが、この節目の金額に金融資産が達するまでにボチボチながらも個別銘柄を選ぶセンスを身に着けることが出来ればと思います。
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