投資をしていく上でどうしても避けて通れないものがあります。
それは投資可能な資金は余程のお金持ちでもない限り、どうしても限られてしまうという事です。
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そもそも給与が高かったり、あるいは上昇が見込めるのならば、わざわざリスクをとってまで投資をする必要もないとも言えるのですが、現在の一般論として、やはり給与が上がるというのは現実的にはハードルが高いものがあります。
かといって、無リスクとも言える銀行の普通預金をはじめ、定期預金の金利はご存知の通り低い。
となると、やはり投資により、ある程度リスクをとりながらも、限られた資金の中で金融資産を増やして行くという方法に辿り着く方が多いかと思います。
そこで、限られた投資可能資金を如何にして効率よく活用し、人生の限られた月日の中で資産を増やして行くのかという訳です。
→関連記事:投資可能資金の求め方と生活防衛資金の目安
それが大事
日本国内の特に新興株の株価は時に火を噴くような上昇をする事もあり、比較的短期で株価が数倍になるという事もあります。
投資家ならば10バガー(株価が10倍)になる銘柄を誰しも一度は掘り当てたいと思ったことがあるでしょう。
けれども10バガーになりそうな銘柄を3,000以上もある上場企業の中から探し出すというのは銘柄の選択に時間がかかりますし、財務諸表などから企業をきちんと分析できる能力(センス)も必要となってきます。
また、仮に見つける事が出来たとしても、買い増し用の資金も含めて、投資可能な資金の都合上、実際には複数の銘柄をガッツリと買い込むというのは難しいものもあります。
株価が火を噴くであろう期間をどれくらいに設定するのかにもよりますが、せっかく手間をかけて選択と集中によりガッツリと銘柄ほ保有していても、必ず株価が上昇するとも限らず、鳴かず飛ばず、、、ただ悪戯に月日だけが過ぎ去るというリスクもある訳です。
よって、資金的にも時間的にも限られた中で結果を出し、資産を増やして行くには個別銘柄への選択と集中投資は一部のセンスのある方を除いて、一般的には難しいだろうという事です。
では資金も時間も限られている凡人はどうするのか?それは背伸びをしない、つまり無理をしないという事です。
10バガーという満塁ホームランを打てなくても、物は考えようで安打を確実に打っていけば良い訳です。
では具体的にはどういう事かといいますと、2-3倍を何回か繰り返すという事です。これならば10倍よりも圧倒的にハードルは低くなります。
仮に100万円をとある銘柄に集中投資して株価が下に示した様な倍数となった際に、どのように投資元本が増えていくのかシミュレーション結果を以下にまとめます。
なお、便宜上、税金は差し引いていません。また小数点以下は切捨てとしています。
・1.5倍の場合
投資元本:100万円
1回目:150万円
2回目:225万円
3回目:337万円
4回目:505万円
5回目:757万円
6回目:1135万円
7回目:1702万円
8回目:2553万円
9回目:3829万円
10回目:5743万円
11回目:8614万円
12回目:1億2921万円
投資元本:200万円
1回目:300万円
2回目:450万円
3回目:675万円
4回目:1012万円
5回目:1518万円
6回目:2277万円
7回目:3415万円
8回目:5123万円
9回目:7684万円
10回目:1億1526万円
投資元本:300万円
1回目:450万円
2回目:675万円
3回目:1012万円
4回目:1518万円
5回目:2277万円
6回目:3415万円
7回目:5122万円
8回目:7683万円
9回目:1億1524万円
・2倍の場合
投資元本:100万円
1回目:200万円
2回目:400万円
3回目:800万円
4回目:1600万円
5回目:3200万円
6回目:6400万円
7回目:1億2800万円
・3倍の場合
投資元本:100万円
1回目:300万円
2回目:900万円
3回目:2700万円
4回目:8100万円
5回目:2億4300万円
投資元本:200万円
1回目:600万円
2回目:1800万円
3回目:5400万円
4回目:1億6200万円
投資元本:300万円
1回目:900万円
2回目:2700万円
3回目:8100万円
4回目:2億4300万円
投資元本が300万円など大きく、そして倍数が3倍など大きい方が、理屈の上では少ない回数で億万長者である「億り人」になれる事がわかりました。
一方で、100万円など初期投資資金がまだまだ潤沢でない方においても、1.5倍など比較的少ない倍数(株価の上昇)ながらも回数をこなす事により、お金は着実に増えて行くと言え、決して侮る事は出来ません。
ここで大切な事は時間軸を見方に、長期の視点で繰り返して行くという事です。
特にある時を境に、急にお金が増えている事に気が付いたかと思います。
通貨は一般的に何倍にもなるという事はほぼ無いと考えられますが、株価の場合は上述のチャートの様に十分アリエールな話です。
中には例えば証券コード4565 そーせいなど新興株に集中投資をしてひとやま当て、億り人となった方もネットではチラホラと聞こえてきたりもします。
ただし、上述の通り、10バガーとなるようなお宝銘柄を探し出すというのは現実的には難しいものがあります。
一方で2-3倍くらいならば、敷居は低くなりますが、個別銘柄の場合、下落した際に、買い増しのチャンスとばかりに待機資金を大量に投入しても、その後株価が再度上昇してくるとも限りません。
また、個別株である以上、時として業績悪化以外に、事故や事件などのリスクもあり、場合によっては上場廃止や倒産という事も頭の片隅に入れておく必要性があります。
人は月日が流れると、過去の出来事の記憶が遠くなり風化しがちな事に注意が必要です。
ここで大切なのは、コツコツドカンのように最後の最後で損をしてしまっては意味が無いという事です。
ではどんな銘柄に集中投資をしたら良いのかといいますと、個人的にはETF(上場投資信託/上場投信)です。
ETFは株と同様に取引所の取引時間内に売買が出来、また万が一、上場廃止となってしまっても一般的には繰り上げ償還となるので、個別銘柄のように「紙くず」になってしまうとは考えにくいです。
また、ETFは個別銘柄とは違い構成銘柄の入れ替えがあるので、仮に現在は株価が低迷していても、構成銘柄が入れ替え後に再び上昇してくる可能性もあります。
では具体的にはどのようなETFが好ましいのかといいますと、基本的に以下の様な右肩上がりの銘柄となります。
・1557 SPDR S&P500 ETF(米国SPYの円建て)
・1546 NYダウ ETF(円建て)
基準価格1年リターン:27.2%
1557と1546は相関性が高くプロレスの世界で言うならばアメリカのWWEであり、メジャーの中のメジャー、世界のプロレス界の中心であり、常に先端を独走していると言っても過言ではありません。
また1557と1546のどちらも比較的安定して右肩上がりではあるものの、数倍になるには比較的月日が掛かっています。
一方で国内新興市場のETFである以下の銘柄はプロレスの世界で例えるならば、「インディー」で大日本プロレスやかつての大仁田のFMWなのであります。
インディーこと新興株では新日本プロレスともいうべき日経225のようなメジャーとは違い、インディーならではの「激しさ」があり、新興株故に、上昇する際は比較的短期で火を噴くかの如く数倍になる事もあります。
・1563 マザーズ・コア ETF
基準価格1年リターン:14.1%
・1551 JASDAQ・TOP20 ETF
基準価格1年リターン:57.9%
では、ETFの基準価格が下落してきたらどうするのか、上場廃止による繰り上げ償還の可能性は低いであろうという前提で以下述べます。
例えば女性に振られてしまった時のように、世の中には何かしら物事には背景があるもので、下落をしているというのは何かしらの理由があると考えられます。
それはスーパーでの値下げ商品を例にすると、
1、雨が降っていたり台風で客足が悪い
2、商品自体の人気が無い
というパターンが考えられ、1の場合は外部的な要因なので、投資の世界では北朝鮮のミサイル問題の懸念やリーマンショックなどによる下落が挙げられます。
また、2の場合は個別銘柄の企業の業績悪化や、偽装や不正などの事件や事故などにより、その銘柄の株価が下がっているという事です。
ETFの場合、個別銘柄への投資ではないので、下がったら買い増しのスタンスで良いと考えます。
なぜなら限られた資金において、下落はETFを割安に買うことが出来るので、口数(株数)を増やす事につながり、将来的に基準価格(株価)が回復した際に、含み益を増すことにつながるからです。
ただし、投資の世界に絶対というものはありません。また最後の最後でドカンとやってしまわない為にも、銘柄を選択と集中投資としつつも、複数の銘柄に分散する事がリスク分散の上でも賢明でしょう。
仮にどれかひとつの銘柄が上場廃止による繰り上げ償還となっても、それほど致命的で再起不能という事にはなり難いと考えられるからです。
最後にオマハの賢人ことアメリカの著名投資家であるウォーレン・バフェット氏はこのような事を述べています。
ルール1:損をしない事
ルール2:ルール1を繰り返す事
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そして恐れ多くも私が一点付け加えるならば、相場に残ること(休みながらも投資を続けること)もこれまた大事かと。
(和雑貨)手作りの陶人形 一休さん 一休み
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※チャートは全てヤフーファイナンスより引用
※基準価格1年リターンは全てモーニングスターの国内ETF1年リターンランキングより引用しました