日々ベルリンのディスコに行きたくてウズウズしてしまっているストーンヘッド鈴木です。
さて、今回はドイツ・ベルリンのクラブカルチャーのから見るベルリンの「壁面」とカオスな雰囲気についてです。
「ベルリンの壁」の一部@イーストサイドギャラリー
ベルリンと聞いてみなさんはまず何をイメージしますか?
ストーンヘッドはベルリンと聞いて
・首都なのに経済的に貧しい
(スローライフや空き缶の換金や政府の社会保障などもあり精神的にはあまり貧しくなかったりも、、、)
・自由
(法律に反していなければ自己責任のもとにオープンで寛容的)
・アート
・カオス
(ヒッピー、ネオナチ、パンク、性的にも開放的な人で溢れているといっても過言ではないのに、トルコやロシア、ベトナム系移民の他、この数年で難民まで、、、)
・眠らないパーティータウン
(東京より便利な24時間の公共交通サービスが不夜城を後押ししています)
を思い浮かべます。
戦勝記念塔/ジーゲスゾイレ
戦勝記念塔はかつてベルリンで行われていたテクノ系ビッグパーティーのラブ・パレードや、世界最大級のLBGTパーティーのCSD(クリストファー・ストリート・デイ)の象徴といっても過言ではなく、まさに「自由」のシンボルともいえるでしょう。
また、カオスという点では例えば
このような路上に止められた軍用トラックの払い下げ車両やキャンピングカーのような車の車内で犬を連れたヒッピーやネオナチが住んでいたり、空き家が占拠(スクワット)されていたりとカオスな感じが逆にベルリンらしさでもあったりもします。
→関連記事:【Freedom】ドイツ・ベルリンのディスコとクラブの違いをもうちょい違った視点から捉えてみた【Freiheit】
そのような背景をもとに、クラブカルチャーの点からベルリンの「壁面」を見てみると、
このように街角の路上にディスコ/クラブなどの予告ポスター(フライアー)が貼られていたり、スプレーなどでイタズラ書きがあったりもするのですが、時として中にはアートに見えたりもします。
このようなものはまだアートともいえ、カオスな感じも無く序の口にもならないでしょう。
ゴス/ゴシック系クラブパーティーのポスター
ポスターの女性もさることながら、ポスターもエレガントな貼り方です。カオスさの微塵もありません。こういうイベントは大抵それなりのエレガントな人が集まります。
このアパートの壁面は半ばアート的な感じもします。
このような壁面へのお絵かきで、比較的小さい物はベルリン中心部の東部フリードリヒスハイン地区で良く見かけられます。
このポスターなんぞ、まだきちんと整頓もしていてカオスさにかけています。
すべてがディスコ/クラブのとは限りませんが、ポスターは街のいたるところで、ありとあらゆる場所に貼られています。
ちょっとアーティスティックな感じの壁面になってきました。もうちょいいけばカオスな感じになる微妙なところといったところでしょうか。
フリードリヒスハイン地区のホステル(汚ステル?)の地上階(日本で言う1階)の窓ガラスにゲリラ的に貼られたポスター。
ポスター左下の「フリーダム・ファイター」というのが、いかにも「ベルリンの壁」によって壁の崩壊まで「自由」を制限され、地下でのアンダーグラウンドやゲリラ的なクラブカルチャーの背景を彷彿させると思うのはストーンヘッドだけでしょうか。
カオスの世界へ ヘァーツリッヒ・ウィルコメン(ようこそ)w
ポーランドから来た精神科医の旅行者のオネエさん(ここ重要)が自分の本性をオープンにさらけ出し、実はベルリンのカオスやアンダーグラウンド、ビーガン(完全菜食主義者)、ベジタリアン(菜食主義者)、クラビングに憧れているとのことで、ちょっとディープな所をご案内した際の写真です。(半分鼻の下が伸びていたかもしれませんがw)
実はこの建物は本記事冒頭で触れた「スクワット」物件で、なかなかのカオスっぷりです。
たいていこういう人たちは脱原発(No Nukes)や犬を連れたヒッピー、ネオナチ、ヒッピーなのかネオナチなのかホームレスなのか、はたまたパンクなのかよくわからない人が多いです。
またビーガン、ベジタリアン、ドレッドヘアやダボついたニッカポッカみたいなズボン、破傷風など気にしないのか仙人みたいな素足なども多いです。
上記はあくまで一般的にという事ですし、ビーガンやベジタリアン、ドレッドヘアがヒッピーという訳でもありませんし、ストーンヘッドはそういった人たちに対してああだこうだということはありません。
ベルリンでは法を犯さない限り、個人の責任の下に自由で人々も寛容的です。
工場跡地の一部でお絵かきアートが壁面に見られる他、どういう訳か屋根がなくなっています。
なお、この工場跡地区にはクラブもあり、アングラなエリアでもあります。
しかし、特に日没後は治安もあまり良くありませんので女性の一人歩きはオススメしません。
クロイツベルク地区ではアパートやビルの壁面に大きなアートが描かれている建物を多数見ることが出来ます。
ベルリンの壁は今でも街のところどころに顕在しています。
ベルリンの壁にポスターが貼られていますね。
ちなみにこのあたりはヒッピー、ネオナチが車上で生活をしていたり、スクワット物件もあります。
ここはタイかと思うくらい野犬が何匹も道路にいたり、なぜかカバがいたりヒッピーのような男女がハンモックで寝ていたりもします。
まず、こういった野犬はタイと同様に狂犬病のウイルスを持っている可能性もあります。もっとも日本の社会にも職場など狂犬は野放しにもされていますが、、、
それとカバの口の中はバイキンマンもビックリのバイ菌だらけと聞いた事があるので見ても近づきませんでした。
大阪の天王寺やあいりん地区よりもカオスな感じがぷんぷんしていますが、何があるかわからないので要注意です。(何かあっても結局やられ損ということになるのがオチです)
この建物がヒッピーやネオナチの本部的なスクワット物件のようでここを中心に車上生活者が沢山いました。
ストーンヘッドはアフリカ系クラブのYAAMの周辺から誤ってたまたま迷い込んでしまいましたが、良い子の皆は昼間でも近づかない事をオススメします。
正面から見ると野犬を除いては普通です。
ところがこの野犬がカオスの世界への道先案内犬でした。
ここもベルリンの壁の一部なのですが正面の教会の十字架に寄せられて近づいてみると、、、
まさかの屋根がありません、、、
第二次世界大戦時に爆撃でやられたそうで、いわば戦争の傷跡が今に残っており、時間は当時のまま止まっているといっても過言ではありません。
教会といえばステンドグラスが見もので、いやらしく、下品で汚れた心の持ち主であるストーンヘッドも、ステンドグラスの美しさにたびたび心を奪われます。
この教会は爆風で吹き飛んでしまったのか、正面の丸いステンドグラスがありません。
ちなみにこの公園の近くにはアフリカ系の難民?が公園内にテント生活をしていたりとかなりカオスな感じになっています。
2013年の時点でこうだったので、現在は中東などからの難民も爆発的に増えているでしょうからベルリンの治安の悪化や税金の負担なども懸念されます。
こういうカオスなスポットがあり、格差も叫ばれる一方で旧西ベルリン地区ではシロガネーゼが住むような高級住宅地もあったりするのがまたベルリンの興味深いところでもあります。
そういったセレブが行くディスコ/クラブはそれなりにドリンクや入場料もしますが、客層がぜんぜん違います。
ベルリンの原爆ドームとも言われ、今もなお後世に戦争の傷跡を伝えているカイザーヴィルヘルム教会。
白いエンブレムはラブ・アンド・ピースかと思いきや、、、
ツンベ(ベンツ)のエンブレムがドイツ経済の力強さを物語っているように感じるのはストーンヘッドだけでしょうか。
ベルリンの神聖な場所、そして歴史的な背景のある場所でクリスマスマーケットにトラックが突っ込むテロが起きるなんて、誰が予測できたでしょう。
世の中というのは、時に予測不可能な事もあるのかもしれません。
「ベルリンの壁」のイメージが強いブランデンブルク門の裏では時に戦勝記念塔までを歩行者天国とし、このような大きなパーティーが開かれることがあります。
ベルリンの壁により、東西にまだベルリンが分断されていた頃にこのような事を想像することが出来たでしょうか?
平日でも地下鉄の運行終了後に夜間バスサービスなど24時間の市内交通がパーティータウンであるベルリンを後押ししています。
この電車はどんなところへ我々を導いてくれるのでしょう、、、
さて、闇夜にまぎれて今宵はどんなクラブに行きましょう、、、
ヨーロッパの不夜城ともいえるベルリンは今夜も眠りません。
ベルリンを数学的に表すならばこのようになるでしょう。
カオス×自由×パーティー=ベルリン
つまりどれかひとつ欠けてもベルリンは成り立たない。
そういっても過言ではないでしょう。
でも、そんなベルリンが好きです。
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