AlphavilleはForever YoungでもSounds Like A MelodyでもなくBig In Japanなストーンヘッド鈴木です。
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さて今回は、ベルリンでのストーンヘッドのディスコ会場での大まかなスケジュールについてです。
結論からいいますと、実際のところ意外と勝負を挑める時間というのは限られていて思いのほか短いのが現実です。
大まかなスケジュールとしては以下の通りです。
・22:00開場入り
この時点では人はそれ程おらず、ほぼ貸切です。セキュリティースタッフと仲良くなっておくと後々都合が良いです。
各ディスコの特徴を知らないと、このディスコは客入りが悪いから帰ろう!時間を無駄にした!と思うかもしれませんが、これからです。特徴を知っていると王者の貫禄的な余裕のよっちゃんがあります。
頚椎症やパニック障害や過敏性腸症候群という目に見えない爆弾を抱えているストーンヘッドは無理は出来ませんが、激込みで身動きがとれなくなる前にトイレを済ませ、お守りとばかりにゲロンパ対策にキャベジンを飲んでドリンクを買っておきます。込んでくるとなかなか買えなくなってしまいますからね。
ベルリンではディスコが沢山あり、それぞれ客寄せに力を入れていますが、その一環として条件付ながらも入場無料だったり割引があったりもして、このドリンクの売り上げで利益を上げるあるいは運営費用に回すといった形になっています。
ですので、個人的には1本くらいドリンクを買うのは紳士のマナーかなと。それほど高くもなくてベッヒャーというプラスティックの容器に入ったコーラは1.5ユーロ程度でプファンド(実際には最後のドはトに近い発音)という後で払い戻しされる容器のデポジット/保証金が1ユーロくらいとられます。
ビンに入ったドリンク(大人の都合上そういう表現にしています)は銘柄にもよりますが、大体3ユーロから3.5ユーロ、安いのは2.5ユーロくらいでプファンドは50ユーロセント程度です。
なおビンは割れやすく、後半になってくると床がびっちょり濡れていたり、どうしてもガラスの破片が残っていたりもするのでご注意を。
ディスコによっては1フロアだけではなく、2-4フロアで開催という事もあるので、このまだまだ空いている時間に顔出しを兼ねて他のフロアの様子を見たり、各DJに挨拶をしています。
日本からベルリンに戻った場合はちょっとした日本風の手土産を持っていっても良いかもしれません。こういう根回しは結局良い意味で自分にも帰ってきます。
(損得勘定はあまり好きではありませんがドイツ人と比べると誰がどう考えても圧倒的に不利なので使える術は、、、w)
・23:00
場内は除々に増えてきますが、入り口のセキュリティー付近は既に長蛇の列です。
まだまだ常連さんやDJの追っかけ隊のみなさんがぼちぼちと到着してくるので、その都度挨拶です。
なお、挨拶は仕事の潤滑油といいますが、これは万国共通で非常に重要です。
・0:00
大体入場無料や割引価格の条件が23:59というパターンが多いです。この1分という細かさがなんともドイツ人らしいですが、ルールはルールですw
ドケチ、いや賢約家が多いドイツでは少しでもケチろうと23:59までに入ろうとする人が多く、セキュリティーの前は更に長蛇の列となります。
ハレ(英語で言うところのホール)が開放され、サイバーゴス組がハレに流れ込み、場内ではEisenfunkのPonkなどサイバー、インダストリアル、EBM系が暗闇のホールの中で体というか脳に響き渡るような感じです。
ライプツィッヒなど他州から駆けつける踊り子さんもいたりもします。
サイバーゴス組はヨーロピアンなシャレオツな溶接メガネや防毒マスクに放射線マークなど独特な衣装なので100m先からでもスグにわかります。
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ストーンヘッドのようなゴシック(ゴス)組はお通やのような喪服みたいな黒服なので、これまたスグにわかります。
イメージとしてはAndOneのボーカル
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やBlutengelのボーカル
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の服装といったところでしょうか。
YoutubeのPVでどんな服装かわかるかと思います。
黒服ならば80年代の洋楽のディスコミュージックである80'sもゴシック(ゴス)でもエレクトロでもそれほど当たり障りがありません。
ゴシックではたまにスターウォーズのジェダイみたいなコスプレの人もいます。
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Corey HurtのSunglasses At Nightのように薄暗い中をヨングラスかけて踊っている男女もいます。
Nukeclubより引用
大体午前0時には常連のクラバーさん達やDJの親衛隊とも言うべきおっかけ隊さんも終結完了していよいよハコの中は人で埋め尽くされます。ほんの1時間前までとは状況は大きく変わって超満員御礼札止め状態もありえます。
これだとドリンク買うにしても、トイレもフロアの移動もぜんぜん前に進むことが出来なくなるどころか、下手したら都内の満員電車並みの人口密度になります。
特にゴシックフロアの人気ぶりがハンパないです。
腹が減っては戦は出来ぬ!とばかりに小腹が空いたときにクラブグリルでのソーセージやバーガーなどもなかなかオツなものですが、込んでいるとなかなか買えなくなってしまいます。
それでもハコの中ではみんなで横にスイングしながら踊るので波にあわせれば踊れるという不思議な感じもありますが、これだけ込んでしまうと勝負どころではないんですよね、ハコの中の移動もしずらいですし。
ピークは大体午前2時くらいまでです。
つまり人気のディスコ/クラブでさえ、状況によっては賞味2時間くらいでケリをつけないとハッピーエンドは難しくなります。(ディスコやパーティーにもよります)
・04:00
フロアにもよりますが、ぼちぼちハコが落ち着いてきます。
・05:00~06:00
ドイツ版ホタルの光のような民謡が流れてゴシックフロアがお開きとなります。
現実の世界に戻りたくない!と誰しもが思う瞬間がやってきます。
まだ回しているフロアがあるので、80'sなどそっちにゴスフロアの残っていたお客さんが移動してきます。
ここが今夜の最後の勝負の場となります。
・06:00~08:00
昔、武藤敬司がスペースローンウルフのギミックだった頃のテーマ曲でお馴染みのEUROPEのThe Final Countdownが回ったら今宵のパーティーのお開きとなります。
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ガードローベ(手荷物預かり所)で防寒着を受け取って最後まで残っていた常連さんと一緒にディスコ近くのベーカライ(ベーカリー/パン屋さん)に行って思い出話や世間話をペチャクチャとしながら、挽きたてのコーヒーと焼きたての菓子パンを食べます。
真冬でも流石に朝8時にもなれば明るくなります@ディスコ
ここで軽く1時間以上滞在します。ドイツ人ですらお話が好きでラテンの人ならばそれ以上です。朝起きてから寝るときまでいや、寝ていても寝言でペチャクチャと喋っている人もいましたw
その後安宿に帰ってバタンキューで爆睡してシャワーで身を清めて土曜日の夜にまたディスコへ参戦といったところです。
金曜の夜はまだ何とかなるのですが、2日目の土曜日はディスコに到着時点で既にゾンビみたいな感じで、ヘトヘトです。
ゴシックどころか過労死で倒れて、いつそのままリアルお葬式になってもおかしくも無いですが、命尽きてでも好きな曲を聞きながら踊り狂うというのはまさにクラバー(クラブファン)の醍醐味ではないでしょうか。
※状況や時間帯はディスコ/クラブにより異なります
なお、ドイツ・ベルリンをはじめとするEUのディスコ/クラブに興味のある方に朗報です!
なんとヨーロッパまで行かなくても日本で本場を楽しめちゃうんです。
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