毎週月曜日は決まってニューオーダー/New OrderのBlue Mondayを聞くストーンヘッド鈴木です。
日本一センスの無いストーンヘッドはDJのセンスなんぞ残念ながら持ち合わせていなく、ドイツ・ベルリンの行きつけのディスコ/クラブではもっぱら踊りと「異文化交流」が専門なのですが、Blue Mondayは比較的マッシュアップをしているDJが多い曲ではと思います。
【Worn By】 New Order / Blue Monday 1988 Tee (Vintage Black)
さて、今回お伝えしたいのは、第2のベルリンが「建設」されるのも遠くはないのでは?という事についてです。
ベルリンは以下のような自由さ、カオスさもあり、世界から実に様々な人が集まり、「沈没」しています。
これもアパートなど不動産を中心に物価が他のドイツの都市や国と比べて比較的安いからです。
ベルリンの壁一部とパスポートに記念スタンプを押すストリートパフォーマー@ベルリン・ミッテ
そんな「自由都市」、カオスともいえるベルリンですが、投機的な不動産の売買もあり、需要と供給のバランスの悪さ(住宅不足)から、不動産を中心に物価が上昇していて、ワーキングホリデービザでベルリンに滞在していた際に、ストーンヘッドも頭を悩ませていました。
ベルリンは非常に国際色、カルチャーが豊かな街で公共交通機関も東京よりも非常に充実していて首都なのに大きな公園が市内にいくつもあり、住み居心地の良い街です。
マウアーパーク(日本語に直訳すると壁公園)の蚤の市@ベルリン
ストーンヘッドがハマっているように、クラブカルチャーや宿泊代の安さから外こもりや沈没のしやすい街でもあります。
ベルリンの自由な感じ、色んな文化をベルリンが受け入れていくところ、本音と建前とは違い、裏表の無い人も多く、一方で緩い感じもあるのがベルリンの特徴のひとつではないでしょうか。
・べルリンの自由、カオスな感じ
具体的にはどのような人がベルリンに住んでいるのかというと、国籍を問わず以下のような十二使徒も驚くであろう人たちが比較的仲良く暮らしています。
・無職
・ニート
・海外沈没や外こもり
・ヒッピー
・ネオナチ
・ゲイ/レズビアン
・バイセクシャル
・女装家/男装家
・ビーガン(完全菜食主義者)
・ベジタリアン(菜食主義者)
・性に開放的な人たち
・性的なフェチズムを持った人たち
このようなアートは街中のアパートの壁面などにも@マウアーパーク
ベルリンの良いところはお互いに干渉せず、いいかんじで距離を保つというか共存していたり、あるいは融合しているところです。
得る杭は打たれるという事や、徹底的に叩き潰されるということもなく、自由に伸び伸びとしています。
これがベルリンの魅力でもありカオスさを作り出していたりもします。
ベルリン以外に住んでいるドイツ人は「ベルリンはドイツの首都ではあるけれど、何か他の国のような都市」と半ばベルリンを否定する人が多いです。
しかしベルリンから自由やカオスな感じが無くなってガチガチの四角四面な街となってしまったら、そんなの最早ベルリンではなく、つまらない街以外の何物でもありません。
・ベルリンの市内交通
ベルリンは眠らないパーティータウンともいわれ、特にベルリン南東のクロイツベルクはパーティーエリアとも言われていて、バーからバーへディスコからディスコへとハシゴする楽しさもあります。
そんなヨーロッパの不夜城ともいえるベルリンの市内交通は
都市交通局であるベルリン市交通局が運営しており、ひとつのチケット(切符)で市内の地下鉄やバス、トラム(路面電車)やリンクバーンといわれる山手線のような環状線に乗ることが出来、非常に合理的な料金システムで、定期券の場合は本人以外にそのチケットを持っている人ならば誰でも乗ることが出来、考え方の根本が日本とは違います。
ベルリンは市内の観光以外にも、クラブカルチャーでの税収も大きいといえます。なぜなら世界各国からベルリンのディスコ/クラブを楽しむ為に訪れる観光客もいるからです。
ストーンヘッドもその一人です。
ディスコに入場@ベルリン
そのような事からベルリンのクラブカルチャーはホテルやホステルなど観光関係者にとっても、市政府にとっても貴重な収入源となっており、クラブカルチャーの充実やカオスさ、宿代の安さ、市内交通の充実はお互いに相乗効果を高めています。
週末は市内交通は24時間運行され、また平日でも深夜は地下鉄に変わりナイトバスサービスを同一料金のまま提供していたりと街を挙げてパーティータウンを後押ししています。
・ベルリンの物価
家賃など物価がまだまだ比較的安い事もあり、また上記のように何事にも自由や緩い雰囲気、芸術家や写真家をはじめ各種アーティストやフリーランスのビザが取りやすい事もあり、様々なアーティストやフリーランサーが世界中から集まってくる都市といっても過言ではありません。
こういう才能をもった人たちが集まってくるとシナジーも期待できます。
もっぱら近年ではベルリンは投機的な不動産の上昇もあり、更に物価の安いところを目指して移動する人も出てきていると思います。
ストーンヘッドがベルリンでワーキングホリデーをしていた2013年時点ですら、家賃は上昇をしていて、ルームメートと「一緒にいざとなったらドレスデンやライプツィッヒにヤドカリみたいに移動しよう!」とそんな話をよくしていました。
まだまだ物価の低いといわれる旧東ドイツのライピツィッヒに移住が今後増加すれば、ライプツィッヒが第2のベルリンになる事もそう遠くはないかもしれませんし、隣国のポーランドやウクライナ、ベラルーシ、はたまたジョージア(グルジア)も第2、第3のベルリンとなる日もあり得るかもしれません。
なお、個人的には今後クラブカルチャーや芸術系、海外沈没、外こもりの滞在先として既に動きが見え始めていると目をつけているのがアメリカのラスベガスです。
ここ数年、特にこの数ヶ月でラスベガスの地元向けディスコ/クラブカルチャーにクラバーとして注目すべき動きが出ています。
この件についてはまた別記事で取り上げたいと思います。
Art Boxの火を放つ巨大カマキリ@ラスベガス・ダウンタウン
関根勤 カマキリ伝説&カマキリ伝説 1 1/2 [廉価版] / 関根勤