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2017-06-11

【ベルリンの壁】ドイツ・ベルリンのラジオでベルリンと関係の深く今でもよく流れる曲【自由】

グーテン・ターク!
ベルリンやディスコの記事を書いているたびにベルリンに行きたくなってしまうストーンヘッド鈴木です。

さて、今回はドイツ・ベルリンの80'sのラジオで今でもよく流れる80年代の曲をご紹介しようと思います。




ストーンヘッドがよく聞いていたラジオはこちらでしてドイツ語を勉強するにあたり、ベルリンでは寝るときもトイレもイヤホンをしながらこのラジオを聞いていました。

http://www.berliner-rundfunk.de/

ベルリンといえば、いわずもがな歴史的な「ベルリンの壁」とその前後の歴史的な背景は切っても切れません。そして語っても語りきれないものがあるでしょう。





ベルリンの壁崩壊の映像でお馴染み@ブランデンブルク門


ベルリンでドイツ語の短期語学留学をした際に、旧東ドイツ出身の女性の先生は、最後の授業の週の日曜日に、個人的にお別れパーティーを開いてくださり、そこでせっかくベルリンでみんなドイツ語を勉強したのだからベルリンに関係のある映画を見ましょうという事になりました。

映画のタイトルは忘れてしまったのですが、終わってから先生が「当時」の事をいろいろ教えてくださりました。

その後ワーキングホリデーでベルリンに滞在することになり、英語やドイツ語を「もーれつア太郎」で勉強しながら徐々に現地の習慣や文化、考え方などに馴染んでいった所でようやくある事がわかってきました。




それは45歳から50歳以上でしょうか、だいたいこの年齢以上の人たちと話をしていると、内容によってはところどころで今でも「当時」の事が出てきたりもしました。(ドイツ語の先生も45歳くらいでした。)

そして上記のラジオを中心に聞いていたところ、やはり1日1回は少なくとも「ベルリンの壁」や、それから連想も出来る戦争、紛争、平和に関連しそうな曲が流れるという印象を受けました。







テンペルホーフ空港跡地
(アレクサンダープラッツのホワイトアスパラガスことテレビ塔はベルリンのどこからでも見えます。)



テンペルホーフ空港は現在でこそ空港としての業務はテーゲル空港やショーネフェルト空港へとバトンタッチされており、こちらは市民の憩いの場として開放されています。

ベルリン市民は天気が良ければ日光浴をしたり、ジョギングをしたりと「当時」とは考えられないような平和、自由な日々を過ごしています。

しかし、「当時」は西ベルリンは東ベルリンと東ドイツに囲まれた西ドイツの飛び地として存在しており、「ベルリン大空輸」によりこのテンペルホーフ空港を経由して西ドイツから西ベルリンへと物資が供給されていたという事実もあります。



ベルリンの壁の一部@イーストサイドギャラリー


ベルリンの壁そのものは1989年11月9日に崩壊し、今ではベルリン市内にイーストサイトギャラリーをはじめ、部分的にモニュメントとして残っています。

しかし「当時」はこの壁により、同じドイツ人なのに東西のベルリンは文字通り、人の行き来の「壁」となっていた訳です。それは経済的な格差や思考など様々な差を生み出していったのではと思います。

30年近くになろうとしている現在でも旧西ベルリン地区と旧東ベルリン地区との経済格差や、現ベルリン市と旧西ドイツとの経済格差など目には見えない壁はまだ残っているようにも思えます。

一方でベルリンは壁の崩壊後、カオス、自由、パーティータウン(クラブカルチャー)といった側面を取り込みながら現在にいたるという、これまた他のヨーロッパの都市、いや世界でもまれに見る独特な都市として成長をしています。




カオス×自由×パーティー=ベルリン



今回はそういったベルリンならではの背景を含みながら曲をチョイスしました。


・Scorpions - Wind Of Change
スコーピオンズはメロディーや歌い方など、もはや全てがアート。ハードロックやヘビメタ界の重鎮、レジェンドといっても異論はないでしょう。

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Pink Floyd - Another Brick In The Wall (HQ)
この曲が流れたときに、ルームメイトのイタリア人は「いいかジャポネ、良く聞け、この曲はここベルリンにとって非常に重要な曲だ。」と。

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・The Cranberries - Zombie
厳密には80'sではないのですが、今回のベルリンの壁の背景から平和を連想するのかラジオではよく流れていました。

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・Nena ‎- 99 Luftballons

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YoutubeでPVを見ていただくとわかると思うのですが、バルーンが空に上げられて行きます。
ベルリン市内で2014年11月9日には「25 years Fall of the Berlin Wall」として8,000個のバルーンがライトアップされ、ベルリンの壁の跡地を表現し、東西分断が2度と無いことを願ってバルーンが空に放されました。

参照
Young Germany






ワルシャワ通り駅の陸橋より


ストーンヘッドが実際に見てきたもの、現地で体験したことを踏まえて本記事を書きましたが、個人的には右でも左でもなく、どちらかというとストーンヘッド自身はひねくれ者です。w

ただ、ひとつだけ言える事は、ベルリンが好き、ベルリンのディスコが好き。それだけです。

主義主張ということよりも、上記のようなベルリンの極めて特殊ともいえる背景を踏まえながら曲を聞くと、また一味も違って音楽やベルリンを感じることが出来るのではと思います。

チュス!(それでは)