広告

2018-03-20

株主優待券の権利を取得する際に気をつけたい2つの事

こんにちは、ストーンヘッド鈴木です。

株主優待券の権利を取得する際の注意点として大きく2つ有ります。(ここでは売買のタイミングなどの手法的な話は割愛とします)


儲かる&楽しい株主優待 マル得 カタログ (日経ホームマガジン) [ 日経マネー ]


1、権利が発生するタイミング
株主優待の権利が発生するようにするには、その株主優待銘柄の「権利確定日」にその株を保有している必要があります。

株を売買する取引(約定)の受渡しの仕組みの都合上、実際には3営業日前である、「権利付最終日」の15時時点で保有をしている必要があります。

権利付最終日の15時の時点でその株を保有していれば株主優待や、配当金が有る場合は、配当金も受け取る権利が発生します。

という事は、極端な話ですが権利付最終日の14:59までにその銘柄を買い、15:00になれば権利が後ほど発生するという訳です。※1

※1:東証の取引時間は09:00ー11:30、12:30ー15:00ですが、PTS取引では東証の取引時間以外の08:20ー16:00をデイタイムセッションとして、17:00ー23:59をナイトタイムセッションとして取引(売買)が出来ます。PTS取引の場合は株主優待の権利が発生するのは権利付最終日のデイタイムセッションである16:00となるので、使い方によっては1時間分多く取引のチャンスが有るともいえます。

参照:SBI証券


また、株主優待をもらう権利は既に権利付最終日の15時時点で発生しているので、翌日の「権利落日」には、その銘柄を売ってしまっても今回の株主優待にはもう関係がありません。

よって銀行の預金や貯金の利子の発生と、株主優待や配当金の権利が発生では考え方が異なるので、注意が必要です。

具体的な日付を使った権利付最終日から権利確定日までの一連の流れは以下の通りとなります。

例として2018年3月末日が権利確定日の銘柄の場合、3月31日は土曜日なので、取引所の営業日である前日の3月30日が権利確定日となり、日付としては実際に権利を得る日である3月27日(火)の権利付き最終日に注目をする事となります。

ー3月27日(火):権利付き最終日
ー3月28日(水):権利落ち日
ー3月29日(木)
ー3月30日(金):権利確定日
ー3月31日(土)

なお、余談ながら株式銘柄の配当金、ETF(上場投資信託/上場投信)や投資信託の場合は分配金をNISA(小額投資非課税制度)口座にて非課税にて受け取るには、あらかじめ配当金の受け取り方法を「株式数比例配分方式」にしておく必要がある点に注意が必要です。


桐谷さんの株主優待生活 [ 桐谷広人 ]


2、長期保有制度がある場合の注意点
銘柄によっては企業から株主優待や配当金を得る事が出来る他に、証券会社の提供するサービスとして証券会社によっては貸株や預株(松井証券の場合)があります。

これらのサービスでは保有している株を証券会社に預けると貸株金利や預株料として雑所得を得る事も出来ます。

ここで株主優待の観点から注意したいのは、株主優待銘柄に長期保有をしている株主に対しての優待がある場合は、貸株にせよ預株にせよ、これらのサービスにて株を貸し出してしまうと、返却の際に株主番号が変わってしまう可能性があります。

よって売却をせずに権利付き最終日に保有をしていても長期保有をしている株主とはみなされない恐れもある事に留意する必要があります。

ごきげんよう。

→関連記事:【節税】楽天市場で生活に役立ちそうな「ふるさと納税」の返礼品を独断と偏見でチョイスしてみた【ポイント】