こんにちは、ストーンヘッド鈴木です。
今回はETFや投資信託などインデックス投資における会社四季報の有効的な活用方法について述べたいと思います。
インデックス投資なのになぜ個別銘柄のバイブルともいえる四季報を使うの?と疑問に思う方も多いかと思いますが、短気は損気ともいいますし、まぁそう慌てず、お茶でも飲みながら記事を読んでいただけたらと思います。
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これから採り上げる内容は全てのETF(上場投資信託/上場投信)や投資信託(投信)が対象ではなく、ある特徴をもったETFや投資信託についてという前提になります。
なお、この方法(手法)は日本国内のETFや投資信託に限らず、後述する米国株のETFにおいても有効です。
その特徴とは、ETFなり投資信託なりの対象となる指数の構成銘柄の比率を把握するという事です。ここに特徴が隠れています。
・日本国内株式市場
国内株のETFとしては1563マザーズ・コアはミクシィ(2121)と次にそーせい(4565)の比率が高く、特にミクシィとの相関性が高い特徴があります。
よって1563は実質的にミクシィの売買といっても過言ではありません。
(具体的な各ETFの特徴は別記事にて後日採り上げたいと思います。よって今回はそのおおまかなさわりに留めたいと思います。)
また1551ジャスダック・トップ20は1563とは違い、上位構成銘柄のセリア(2782)や平田機工(6258)の比率がそれほど高くもなく、日本マクドナルドホールディングス(2702)などとの構成銘柄の分散が比較的されている特徴があります。
よって1551においては1563とは違い、指数を構成している銘柄のどれか数銘柄の株価が上昇するとジャスダック・トップ20指数もそれにつれて上昇しやすいだろうという事です。
つまり1563においても、1551においてもこれらの特徴を把握しておき、四季報などでミクシィや日本マクドナルドの株価が上昇しそうだと思うのならば、機動的にETFをがっつりと買い増しするという訳です。
特に新興市場の個別銘柄は株価が短期で数倍になる事も珍しくもないですが、一方で高値掴みをした際に、再度株価が上昇してくるともいえません。
新興市場・2部銘柄で儲ける株 東証2部以下1500銘柄からお宝株を発掘[本/雑誌] / 藤本壱/著
また、割安株(バリュー)だと思った個別銘柄も、いつまで待っても万年割安のままという可能性もあります。
待つわ
一方でETFの一般的なメリットとして、仮に指数が上昇をしなくても、1563も1551も年に1度、指数の入れ替えにより、指数の構成銘柄がいくつか変わり、その後指数が上昇する可能性もあります。
これらは個別銘柄とは違うETFならではのメリットともいえます。
また、万が一ETFが上場廃止となっても繰り上げ償還となるので、まったく無価値になってしまうとも考えにくいというメリットもあります。
なお、JASDAQインデックスをベンチマークとする投資信託として三菱UFJ国際投信のJASDAQオープン投資信託がありますが、こちらは2024年の9月に繰り上げ償還となっている金融商品なのでその点に留意が必要です。
・米国株式市場
まず、米国株式市場における個別銘柄の情報媒体として以下の書籍があります。
米国会社四季報 2017年秋冬号 2017年 10/18 号 [雑誌]: 週刊東洋経済 増刊
米国株四半期速報(2018年新年号) 米国上場225社 [ 亜州IR株式会社 ]
さて、国内のETFについて述べましたが、海外のETFではどうかといいますと、一例として米国株式市場に上場しているPowerShares QQQ ETFです。
QQQはNASDAQ100インデックスをベンチマークとしており、QQQの構成銘柄には今をときめくFANGである
・Facebook(5.51%)
・Amazon(9.37%)
・Netflix(1.75%)
・Google(Alphabet、9.08%)
の他、FANGにApple(11.31%)とMicrosoft(9.12%)を加えたFAAMGも組み込まれています。
出典:http://etfdb.com/etf/QQQ/
QQQにおけるFAAMGの構成比率は2018年3月7日時点で46.14%となっており、FAAMGとの相関性が高いともいえます。
米国のハイテク市場ともいえるナスダック市場は日本国内のマザーズやジャスダックの新興市場と同様に、時に爆発的な株価の上昇も見込める事から高いリターンに投資の妙味があります。
また、上述の1551と同様にそれほどひとつの銘柄へと構成銘柄が偏ってもいない事からも、どれか数銘柄が大きく上昇すれば、指数が上昇しやすいだろうとも考えられます。
なお、米国株のネックとして手数料がどうしても割高になってしまったり、為替の計算が面倒だったりもしますが、実質的なQQQの円建てともいえるETFが1545 NASDAQ-100(R)連動型上場投信として東証に上場されており、こちらは日本円のまま売買が出来ます。
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四季報と聞くと個別銘柄の分析に使うもので、インデックス投資には無用とイメージするかもしれませんが、考え方を少し変えて違う角度から物事を見てみると、このように思わぬ活用方法を見出せるかもしれません。
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