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2018-03-16

羽田空港や関西空港から遠い地方在住でも高速バスや裏ワザを使うと海外旅行の選択肢が増える

こんにちは、ストーンヘッド鈴木です。

今回は日本国内の地方都市から海外旅行をしたい場合に、成田や羽田国際空港、関西国際空港などのメジャーな国際空港までの移動手段として高速バスやちょっとした裏ワザを取り入れると、お得に海外旅行が出来る選択肢が増えるという事について述べたいと思います。


高速バス時刻表2017-2018冬春号 vol.56



☆地方での生活
はじめに、地方(田舎)に住んでいても、近場のちょっと大きめな中核都市のスーパーやホームセンターに行けば今の時代は大抵何でも揃ったりもします。

もしそこでも商品が手に入らなかったり、手に入ってもミネラルウォーターなど重かったり、大きい商品はアマゾンや楽天市場、ヤフーショッピングなどのネット通販を活用すると、日本のどこに住んでいようが自宅の玄関先まで届けてくれるメリットがあります。

そう考えると地方での田舎暮らしも一概に不便という訳でもありません。

→関連記事:田舎暮らしはデメリットばかりでも無い


☆地方でのデメリット
一方で、ひとつ困る事があります。
上述のネット通販は商品が自宅に送られてくるのに対し、海外旅行などの場合は最寄のメジャーな国際空港までこちらが足を運ばなければならないという事です。

こればかりはドラえもんの「どこでもドア」でも無い限り、仕方が無いともいえます。

大都市近郊のメジャー空港ともいうべき国際空港から離れてしまっていると、空港までの移動に時間や交通費がかかります。



☆空港から遠いほど海外旅行は不利
移動時間も交通費も基本的に往復なので2倍となりますし、旅行可能な日数(時間)や旅行の予算にも限りがある都合上、大都市近郊に住んでいる方よりも地方在住者は海外旅行をするのが不利となります。

また、移動に時間がかかるので出発が早朝便や帰国が深夜便の場合は、新幹線を使っても自宅からの始発や自宅への終電に間に合わないという点においても、地方在住者にはデメリットがあります。


☆発想を変えてみる
しかし、何かのせいにするだけで、悲観的になっていても何も創造はされず、状況を変える事は出来ません。

「ピンチはチャンス」ではありませんが、ここはひとつ発想を変えてみると思わぬメリットが見えたりもします。

そこで移動手段に高速バスを取り入れてみます。新幹線での移動は時間が短縮できるメリットがある一方で、特急券など運賃がどうしても高くなってしまい、メジャー空港までの往復の交通費が重くなってしまいがちです。




☆高速バス移動のメリット
ところが、高速バスを利用すればシートの数(3列、4列)や車内トイレの有無などにもよりますが、長距離でも新幹線よりも圧倒的に安く移動が出来ます。

特に夜行バスならば仕事が終わってから夜間に車内で仮眠をしながら遠方まで移動が出来るので、ホテルなどの宿泊費用も節約が出来ます。



富士駅から近鉄バスにて大阪・梅田へ向かう道中@サービスエリアにて



☆移動の大事なポイント
海外旅行をはじめ、移動の際に大事なポイントは何を優先事項とするのかという事です。

例えば日数が限られているので、多少の金額の増加はやむを得ないから予算の中でなるべく早く移動をしたいなど時間を優先したい場合。

あるいは日数(時間)には余裕があるので、どうしても予算の中で割合が大きくなってしまう航空券などの移動費用を節約したい場合などです。


☆選択肢が最寄空港のみの場合
例えば静岡県の東部から海外旅行をしたい場合、一般的には便数の多さという利便性から最寄の空港を羽田空港や成田空港として航空券を検索します。

もちろん、この方法が飛行機の待ち時間や移動の時間も節約できて、そして一番安いチケットだった場合はそれがベストなのでかまいません。

しかし、特に為替の円安や原油高などで燃油サーチャージが高騰している時や、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの旅行希望者が集中するハイシーズンの場合は、航空券の価格は需要と供給の関係で決まるので、航空券が2倍など非常に高くなってしまう事も多々あります。


そういった際にも海外旅行の選択肢のひとつとして、夜行などの高速バスを取り入れると、出発空港の選択肢が大きく広がります。




☆高速バスでの移動を検討してみる
ではここで一例として静岡県の東部であり、最近何かと話題の熱海、沼津、三島、修善寺辺りからメジャー空港のある大都市まで安く移動する方法として高速バスを取り入れてみるとどうなるのか取り上げてみたいと思います。

高速バスの活用は、もちろん海外旅行以外にも国内旅行や高速バスの到着地での観光や就職/転職活動、移住先の現地調査などにも活用が出来ます。

参考までに静岡県の東部地域においては新幹線の停車する駅としてJR新富士駅、JR三島駅とJR熱海駅があり、「こだま号」の他、JR三島駅とJR熱海駅には一部の「ひかり号」が停車します。

新幹線を利用すると、圧倒的に移動時間が短縮出来ますが、デメリットとして運賃が非常に高いです。

高速バスに関しては発着の拠点としては主に富士駅、沼津駅、三島駅があり、高速バスでの移動は新幹線よりも時間は掛かりますが、メリットとして運賃が圧倒的に安いです。

路線や本数、ダイヤなどの細部については高速バス会社によりますが、この地域からは主に京都や大阪へ移動する事が出来ます。

大抵は夜行バスなので夜間に静岡県東部を出発し、バスにもよりますが、翌朝7時頃に京都市、8時頃に大阪市(キタの梅田駅またはミナミの難波駅近くのOCAT)に到着となります。


大阪・ミナミのバスターミナル@難波OCAT

☆高速バス料金や路線の主な検索サイト
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東京⇔大阪・京都・名古屋を格安で結ぶ、夜行バスのアミー号

ピンクのバスや豊富なシートの種類でお馴染み
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☆関西国際空港も選択肢となる
高速バスを利用して大阪市内に到着すれば、関空こと関西国際空港から格安航空券をはじめ、ピーチ航空などのLCC(格安航空会社)で海外へのフライトも選択肢となります。



ピーチ航空@関空



☆海外から更に海外への移動も可能
実際に私は羽田または成田からドイツ・ベルリンまでの航空券(燃油サーチャージを含めた)が高かった際に、この方法で関西国際空港からピーチ航空で韓国・ソウルの仁川(インチョン)空港まで移動をし、ソウル市内でユッケや焼肉などグルメや観光を楽しんだ後、アエロフロートロシア航空にてベルリンまで安く移動した事があります。


☆国際フェリーという選択肢も
最近流行の豪華客船とまではいかないものの、もっとリーズナブルで庶民の足的な「格安クルーズ」ともいうべきフェリーでの船旅も関西から可能で、韓国の釜山(プサン)や、中国の上海に行く事も出来ます。


釜山への出港準備中のパンスタードリーム号@大阪南港

>>>関連記事:日本から海外へフェリーで行く航路一覧と船旅の醍醐味




☆高速バスの注意点
ただし、メジャー空港での飛行機の就航路線数は地方のインディー空港よりも多いのと同様に、地方の発着場所からよりも、大都市のバスターミナルから大都市バスターミナル間の路線の方が圧倒的に本数が多いので、価格やサービスの競争が激しいです。

よって、静岡県東部から京都・大阪方面に行く場合は、下記の裏ワザにて一度東京へ移動するのも手です。

なお、2階建てバスの場合は、構造上、後部の荷物スペースが少ないので運行会社別の荷物の大きさや重さ、個数などの制限をあらかじめ確認しておいた方が無難です。



新宿より大阪へのJRハイウェイバス・青春エコドリーム号(トイレ付き、2階建て)

☆微妙な距離の場合
さて、静岡県の東部や伊豆と遠すぎず近すぎもしない、微妙な距離である東京はどうなのかといいますと、こちらは裏ワザを使う事でメリットが発生します。


☆東京までの裏ワザ
例えば東京までの場合は、JRの在来線(東海道本線)と小田急線をある方法で利用すると、新幹線より時間はかかりますが、新宿駅まで圧倒的に安く移動が出来ます。

→関連記事:新宿や都内近郊、豊橋や浜松から熱海、三島、沼津まで安く移動する方法


☆バスタ新宿を使った裏ワザ
新宿駅からは路線数やバスの発着本数が充実しているバスターミナルであるバスタ新宿から京都・大阪をはじめ、名古屋、博多方面へも移動費用を節約しながら安く行く事が出来ます。

それにより、中部国際空港(セントレア)や福岡空港の他、ジェットフォイル(高速船)のビートルで釜山(プサン)へも移動も可能です。



ビートルと思われる高速船@釜山沖の船内より

※名古屋や博多(こちらは期間限定)へは静岡県中部や東部より高速バスも出ていますが、便数が少ない都合上、大都市である東京からの方が便数も多く、選択肢が多くなるメリットもあります。

☆茨城空港への裏ワザ
東京駅からは、超激安料金で茨城空港まで移動も出来、中国・上海まで格安航空会社の春秋航空で移動も出来ます。

→関連記事:【ワンコインバス】遠くて近い?茨城空港を利用するメリット


☆富士山静岡空港からの裏ワザ
人は時に灯台下暗しという事もあります。静岡空港はローカルのインディー空港なので、就航路線やフライトの本数にはどうしても限りがありますが、羽田空港へ向かうよりも時間も交通費も節約が出来ます。

また、格安航空会社も就航している事からも、チケットを検索してみると思わぬチャンスがあるかもしれません。

→関連記事:【LCCもあるよ】富士山静岡空港まで安く移動する方法と空港の特徴


【ふるさと納税】FDA静岡発着便の片道クーポン



☆オンラインでの予約とクレジットカード
また、航空券と同様に、高速バスもオンラインでの検索や予約、クレジットカードによるスピーディーな支払いも出来ます。

クレジットカードはあまり好きではないという方は楽天銀行やスルガ銀行等で提供されているVISAブランドなどのデビットカードを使うという方法もあります。

特に近年はオンライン可が進んでいるのでスマホなどネット環境とクレジットカードがあればオンラインで航空券や高速バスのチケットが買えます。


☆おわりに

実際にはお盆や年末年始などは高速道路の渋滞などにも留意する必要性もありますが、このように、地方在住でも時間に融通が利けば、高速バスで移動をしたり裏ワザを使うと、海外旅行の選択肢がかなり増えます。

加えてオープンジョーという方法を使うと、例えば関西国際空港から出国して海外から羽田空港へ帰国するという選択肢も増えます。

選択肢が増えることは良い事ではありますが、一方で選択肢が多すぎてなかなか決められなくなってしまったり、調べるのに時間が掛かりすぎてしまうという事もありえるので、まずは基本に戻り、最寄の国際空港からの航空券を調べてみてはいかがでしょうか。

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→関連記事:海外旅行にあると便利な持ち物グッズのまとめ