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2017-03-26

適応障害の発病と治療開始

1、体に異変が起きた

ついにXデーを迎えました。
無理をしながらもなんとか仕事をしていたのですが、それから数ヵ月後のある日、社内で報告書を作成しているときにどうしても報告書のある部分が書けなかったのです。




それはこの業界では使用する工具の検査というのが非常に大切なのですが、いつ検査をしたかなどどこにも記録が無かったのです。

かといって適当なことを書くことも出来ませんし、嘘ももちろん書けません。
私は悩みましたし、困りました。

上司に聞いても相変わらず抽象的な受け答えしかしてもらえません。

その日の帰りの電車の社内で出発を待っているときに異変に気づきました。

それはまるで今までに感じたことの無いような感覚でまるで自分の頭の上に漬物石が乗ったような頭重感と子供の時に遊んだコマが頭の上で回っているような感じ、気持ち悪さ(吐き気)、胸の圧迫感が急にしたのです。

実は帰宅後も家で仕事を深夜までしていたのですが、この数日前から夜なかなか眠れないあるいは一睡も出来ないという日が何日か続いていたのです。



2、診断結果と治療内容

会社を休むことになり、急遽心療内科に行ってみたところ診断結果は「適応障害」。

その職場環境において既に心も体も自分の許容限度を超えてしまっていたのだろうとの事でした。

その日から医師の指導のもとほとんど使っていなかった有給休暇で会社を休み、カウンセリングやドグマチールやハルシオン(睡眠導入剤)による治療が始まりました。



3、主な症状

既にこのときには自律神経への影響からか、ふらつきや倦怠感が酷くまっすぐに歩くのもやっとこでした。

薬の副作用もあってか、頭もボーっとしていたり、物忘れも激しくなってしまったので、とにかく症状などの状態は時系列にメモに残すようにしていました。

またお弁当などの買い物でも会計のあとに詰める台にて商品を忘れてきてしまったり、車にひかれそうになった事も多々ありました。

治療を続けても胸の圧迫感、気持ち悪さ、極度の下痢や便秘を繰り返し、頭重感も酷く、イメージとしてはまるで二日酔いがずーっと続いている状況です。
その上、食欲など欲という欲がまったく無い状況でした。




4、睡眠導入薬が効かない

ハルシオンを飲んで寝ようとしても布団の中でなかなか眠れず、眠れないというのは思いのほか苦痛でした。

また、今まで思いっきり叩かれたり、罵声を浴びせられたことがまるで走馬灯のように頭によぎり一睡も出来ないことが多々ありました。(今でもフラッシュバックや不眠はあります)

その上、翌日の夕方3時くらいにならないと薬が抜けきらないのかふらつきや眠気、倦怠感が尋常ではありませんでした。

眠れないので翌日も疲れが残ったままで、さらに倦怠感も増し、気力や欲が日を追うごとにどんどん無くなり負のスパイラルと言っても過言ではありませんでした。

また10日ほどしてからでしょうか、何故かまるで成長期の子供のように急に食欲が止らなくなって来て、無敵というかフードファイターのようにいくらでも食べれるような気がしてきました。



5、休職中に調べた事

相変わらず複雑で無いまでにせよ、ちょっとの事でも考えるのが非常に難しいのですし、まるでお酒を飲んで吐く手前のような気持ち悪い状態でもあるのですが、自分なりに適応障害や対策について自宅で療養中に調べていたりもしました。

当時はまだまだうつ病や適応障害に関する情報が少なく、長時間労働による過労死やうつ病、適応障害での労災の認定や上司や会社を相手にした慰謝料などの民事訴訟をはじめこれらの症状自体が世間的に現在とは違いまだまだ広く世間にも会社にも知れ渡っていない時代に思えました。



6、ドグマチールの副作用

それでも数少ない情報をもとに自由の利かなくなった頭ながらも調べてみると、適応障害は自律神経にも関係しているようで、自律神経に良い食べ物としてカレーのスパイスが良さそうだと思い、近くにあるインド人のカレーの食べ放題に行ってみることにしました。

今振り返ると、このインド人のカレーを通して、インドという国はどんな国なのだろう、日本のカレーとはかなりちがうけど、インド本国ではほんとうにこのような味なのだろうか(日本人好みにはなっていないだろうか)、はたまた世界にはいろいろな国があって、いろいろな人がいて、いろいろな食文化があるが、それらを良くも悪しも実際に自分の目で見て実感してみたいと思うようになったのはこのインド人のカレーがきっかけだったかもしれません。

そして私はまるで食べ盛りの子供のようにこれでもかと何杯もカレーを食べたのです。
それはもはや敵知らずの無敵というか、吐く一歩手前まで食べれるだけ食べたといっても過言ではないでしょう。

そのお店に何度も行きましたし、それ以外にも食事の量は明らかに増えました。
しかしカレーのスパイスは特に何も効果は無く、医療費と同様に私のもとからお金は飛んでいってしまいました。
一人暮らしでしたので家賃などの生活費も重く肩にジワジワと圧し掛かってきました。

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