1、資金効率を重視するならFX
FX(外国為替証拠金取引)は株式の現物取引とは違い、レバレッジというテコを使うことが出来、証拠金の25倍までの売買が出来、株よりも資金効率が良いといえるでしょう。また、一般的な株式が個別銘柄すなわち特定の企業への投資であるのに対し、FXでは特定の国の通貨に対する投資となります。これは極端な話、特定の国に対する投資と言っても過言ではないでしょう。
したがってFXでは株式よりも圧倒的に投資対象が少なく、銘柄研究に時間がそれほど必要でもありません。
その上、長期のスパンでチャートを見てみると、下落をしてもまた時間をかけながらも相場は戻ってきています。(投資の世界に絶対はありえない事を留意してください)
極端な話、証拠金に余裕があるのならば、次に挙げるスワップ金利がプラスに付く前提で損切りによるポジションの整理はしなくとも良いのではと思います。
2、どの通貨を取引するか
個人的にはある程度のボラティリティとスプレッドの低さ(狭さ)から総合的に豪ドル/円が現時点での理想と考えます。米ドル/円の場合、スプレッド(実質の手数料)は一番低いですが株式での1557 SPDR SP500 ETFはアメリカ市場全体への投資すなわちアメリカへの投資とも受け取れます。
ですので1557 ETFと米ドル/円の相関性から分散効果を得られにくいですが、豪ドル/円では米ドル/円よりかは相関性が低いと考えられ、分散効果を得やすいのではと考えます。
また豪ドル/円のスプレッドについては米ドル/円の次に一般的に低く、利益は出せると考えます。
スワップ金利(スワップポイント)は2国間の金利の差によって発生します。
したがって近い将来的に日米の金利差が逆転してしまった場合、米ドル/円を買い建て(ロング)で長期保有していると、スワップポイント分だけ資産が減っていく可能性があります。
現状のオーストラリアの政策金利の高さでは金利が下がってもまだ日豪の金利の差に余裕があります。
なお、チャートの見かたや手法などは前項の株式の売買でのノウハウをFXに応用することが出来ます。
ちなみにストーンヘッドは株式の1557 ETFに関しては特に株価は気にしていません。
またFXに関しても極力シンプルに、かつ複雑なことは理解が難しいストーンヘッドの頭でも理解できる単純移動平均線だけの投資を心がけています。
どんなけチャート分析の勉強に時間を費やしても理解や使いこなすことができなければ意味も無いですし、その分の時間は他の分散収入方法や趣味に費やしています。
3、業者はいろいろあるが
数ある業者の中で私はSBI FXトレードを使っています。メリットとしては1通貨単位から売買が出来るので、リスクを最小限に抑えながらFXの売買に慣らしていく事が出来ます。
デメリットとしてはチャート分析が少々使いにくい点です。
これはヒロセ通商や楽天証券のチャートで補っています。
もっとも私は単純移動平均線だけ使えれば現状はそれで良いのですが、手法によっては使いづらいと思う方もいるかもしれません。
FXに慣れてきたら海外の業者でハイパーレバレッジという方法もあります。
4、銀行での外貨預金はお得?
銀行でトルコリラや南アフリカランドなどの高金利通貨の外貨預金を勧められても私ならば断ります。なぜなら極端な話、情報弱者がカモにされるだけだからです。
高金利という甘い言葉にのってしまうと、実は円から外貨、満期時の外貨から円への2回の両替時のスプレッド(実質の手数料、すなわち銀行の取り分)が利子よりも大きく、ちょっとの円高で手数料負けしかねないのです。
また定期預金である以上、満期日はあらかじめ決まっています。逆に言うとその満期日に必ずしも円安になっているとも限らないわけです。
ところがFXの仕組みを理解していれば、FXでレバレッジを1倍で運用すればスプレッドも低く(安く)抑えることが出来、また土日を除いて月曜日の朝から土曜日の朝まで日本の祝日も含めて約24時間好きなときに売買が出来るのです。
つまり、FXを外貨預金としても使うことが出来、この方が手数料の節約が出来、賢明ではないでしょうか。
窓口で進められる投資信託の信託報酬や売買手数料にも注意が必要です。
高い信託報酬や両替手数料など評価額が下がろうが誰が儲かるのかを考えれば、それはお客様のための商品の提供ではなく、実は企業の利益のためといっても過言ではないことを意識するべきでしょう。
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